2011/12/25

クリスマス。ブーツを新調

ブーツと言っても履物じゃない。1ヶ月ほど前に破れが発覚したステアリングラックブーツ。世間はクリスマスで浮かれてる中だけど、せっかく交換用ブーツがイギリスから届いたので交換に着手しました。国産車であれば比較的簡単な作業なんだけど、そこはプジョーさん、ばっちり手間取らせてくれましたぜ。

まずは簡単な右(運転席側)から。
ハブキャリアからタイロッドエンドを外すところからスタートだ。固定ナット部分にはあとで面倒なトー調整をしなくてもいいようにペイントでマーキング。
取り外した右側ブーツ。あーあ、バックリ割れてるよ。
ボールジョイントをきれいに掃除してグリスを塗り付け、新しいブーツを挿入する。
ブーツの短径側の穴はご覧のとおりシャフト径に対して半分ぐらいしかないから、シリコンスプレーを吹き付けて滑りをよくしながら強引にグリグリと押し込んでいく。今年最大の寒波が襲来している中での作業、多少なりとも温めてからじゃないとヤバいかとも思ったけど案外丈夫なものでチカラワザでも問題なく装着できた。
大径側(内側)のハメ込みは狭いだけに手が入らずなかなか面倒くさい。細いドライバやピックツールやらを駆使しながらハメ込む。
あとは新ブーツに付属していたインシュロックで締め込んで右側ブーツの交換は無事完了。
問題は左(助手席側)だ。この時代のプジョー・シトロエンのパワステ車はよりによってブーツの外側にロッドが突出していて、これがステアリングラムに連結されている。古いブーツはぶった切って外せばいいんだけど、新しいブーツを差し込むにはこのロッドを乗り越えさせなくちゃなんない。いくら丈夫なブーツでもここまで伸びないだろうし、伸びたとしても押し込んでくうちにきっと破れるだろう。
で、ともかくまずはステアリングラムの連結棒を外すんだけど、出ました18mmのナット。そこらのホームセンターの工具セットにはまず入ってません。しかも狭くてソケットレンチは入らないから、スパナかメガネレンチの18mmが必要。
そこだけでは連結棒の自由が利かなくてまだロッドから抜けないから、さらにステアリングラムの固定ナットも外す。
もうひとつ、ステアリングラム右側の固定ボルト。これもなかなか一般家庭には回す工具がない『トルクスT55』でございます。ああ面倒くさい。
ここまで外してようやく何とかロッドから連結棒が抜ける。
ブーツを差し込みやすくするためにタイロッド自体も外す。こうすればブーツはロッドから差し込んで90度曲げながら押し込んでいける。
ところがこのタイロッド、国産車と違ってボールジョイント部にレンチを掛ける平面がなくてまったくのまん丸。仕方ないので外面に傷が付くのは覚悟でパイプレンチで回す。ロックワッシャが入ってることもあってものすごく固いけど、ここはハンマーも併用しながらとにかく強引に回す。ホントにこれで外れるのか?と不安になるくらい固いけど、それでも頑張る(苦笑)。
ふぅ〜、ちゃんと外れたよ(^_^;。
外れたタイロッドのボールジョイント部分。なかなか凝った作りのロックワッシャが入っていた。
本来は再利用は不可なんだろうけど、こんなモノさすがに手持ちがないからできるだけ爪を起こして再利用。
タイロッドが抜けたあとのステアリングラック。
外周の黒い部分は外側のダストカバーが固着した残り。このあと、細いマイナスドライバでコジって外した。

このあと取り付ける新品のブーツは少しでも柔らかくしておいた方が作業しやすいから、エンジンをかけてエンジンルーム内に放置して温めておく。
人肌以上に温まって柔らかくなったブーツをロッドから挿入し、90度曲げながら奥に押し込んでいく。結構きついけどシリコンスプレーとマイナスドライバを駆使してなんとか乗り切る。
付属のインシュロックで両端を固定して無事装着完了。

このあと、忘れずにロッドと連結棒を連結してステアリングラムを元通り固定。
タイロッドを元通りガッチリと取り付けてボールジョイントをグリスアップしたのち、最後に外側のダストカバーをこれまた強引に押し込んで装着して完成!
すべて元通り戻したところで念のためトーのチェック。
写真は手製のトー測定器。って、Cチャンの両端にL金具を立てただけなんだけど、これが結構使えマス(^_^;。
最初に狂わないようにとタイロッドエンドにマーキングしたつもりだったけど、結局は狂ってました(苦笑)。

2011/12/17

お取り寄せ(円高バンザイ2011年編)

欧州通貨危機の影響を受けてか英ポンドも120円あたりで低迷している。7、8年前は1ポンド=200円ぐらいだったから、その頃ですら国内で調達するより断然安いと思っていたイギリスの部品価格は、今はさらに4割引っていう計算になる。

となれば、やっぱり今年もお取寄せするしかない!
今回は、一部のパーツを特定するために何度かメールのやり取りが必要となった分だけ少し時間がかかったけど、それでも最終決定から10日ほどで無事到着。通関とか考えたらこんなもんだろう。

先日破れが発覚したステアリングラックブーツはもちろん、応急処置で済ませているスピードメーターケーブルホイールシリンダも手に入ったから、年末年始の休みは今年も205の縁の下で過ごすことになるのか(笑)?

2011/11/27

ブレーキ液漏れ修理

先週縁の下に潜って発見したブレーキプロポーショニングバルブからの液漏れ、よく見るとどうもジョイントナット部分じゃなくて厄介なことに本体から滲み出てるようだ。とりあえず外してみることにした。このジョイントナットだけを回そうとすると本体も共回りしちゃうから、本体反対側の首にある六角ナット部にもスパナをかけてダブルスパナで回すことでうまいこと取り外しに成功。
外したブレーキプロポーショニングバルブ。ただ、205の解説書やパーツリストでは『Brake Compensator Valve』となっていることから正確にはプロポーショニングバルブではないのかもしれない。。。
満液状態で出口を指で塞いでおいて入口側から口でプーっと吹いてみたら、この隙間からブレーキ液が滲み出てきた。
この部分はネジ込みになっているみたいだけど、三ヶ所に回り止め加工がされていてそのままじゃ回せない。
思い切って2.5φのドリルでこの回り止めをさらってみた。
分解成功!
あとで調整が必要となるような複雑な構造だったらどうしようかと心配してたけど、中身は予想に反して実にシンプルで、単なる逆止弁のようだ。出てきたのはでっかいボールとそれを抑える円盤、そしてOリングだけだ。
見ればこのOリング表面がザラザラに荒れてる。
さらに本体側の当り面を見ると、こっちも錆でガビガビ・ザラザラ。漏れの原因は間違いなくここだ。

ワイヤブラシとサンドペーパーで当り面をきれいに磨いて、Oリングも新品に交換。再び満液状態にして元通り組み付け直し、念のためエア抜きした上で、何度もブレーキ圧を掛けて試験して漏れがないことを確認して無事修理完了!

2011/11/20

潜ってみればあちこちボロボロだぁ。

最近どうもブレーキ液が減る。最初に疑うべきは1年ほど前に修理したリアのホイールシリンダだけど、今回はまったく漏れている気配はない。ともかくジャッキアップして下回りを覗いてみた。

縁の下に潜り込んでみたところ漏れ箇所はいきなり判明。プロポーショニングバルブのジョイント部分から滴り落ちていた。
とりあえず締め直してみようとしたけど、これが実に厄介。バルブ本体の方はホルダーに嵌め込んであるだけだから、スパナでジョイントナットを回そうとすると一緒に動いちゃって力がぜんぜんかからない。
時間がたっぷりある時にあらためて周辺の部品を外してからチャレンジしようと思う。
潜りながらふと横を見ると、ありゃりゃ、クーラントも滴り落ちてるよ。
ホースバンド部分だ。一度緩めてからほんの少しだけ位置を変えて締め直し。 ここはこれでたぶん大丈夫だろう。
そして振り向こうとした際に目に入ってきたのがこれ。ステアリングラックブーツがバックリ裂けてるじゃん。。。
これまた時間のある時に何とかするしかない。その前に、テキトーな代用ブーツを見繕っておかなくちゃ。

2011/10/23

スズキ・アルトの部品流用

左のタイロッドエンドブーツが裂けた。タイロッドエンド自体は、あの国道で突然ハンドルが効かなくなった事件の時に交換してるから、ほぼ1年半という短い寿命ではあるけど、まあしょせんは消耗品だし、そのあとトー調整やら何やらでいじくりまわしてるから仕方ないf^_^;。
正規部品はあとでまとめてイギリスに注文するとして、とりあえずテキトーな代用品はないかと調査。
ありましたありました!ほぼ同じサイズのタイロッドエンドブーツ=大野ゴム製・DC-1350。スズキ・アルト用なんだそうな。
うん、ピッタリじゃん!大野ゴムといえば自動車用ゴム部品の大手メーカー。ヘタな輸入品よりもこの代用品の方が長持ちしたりして(苦笑)。

2011/09/17

半手動パワーウィンドウ

運転席側のパワーウィンドウの調子が悪い。窓を開けようとしてスイッチを押すと最初の5cmぐらいは下がるんだけど、そこからは動かずモータが唸るばかり。そこで「えいやっ」と手で窓ガラスを引き下げてやるとスルスルと下がっていく。このところずっと毎回こうして半手動で開けてたんだけど、さすがに面倒になって原因を調べてみた。

まずはドアの内張りを剥がして、
窓ガラスの側面と当たる前後のレール部分を確認。
ありゃりゃ。後ろ側のレールのゴムが無くなってるよ。
このために本来ならまっすぐ下がるべき窓ガラスが、レールから逸脱して斜めに下がって引っかかっちゃうことが原因と判明。
探せば、ドアの内側に落っこちてましたよ、ゴム。
しかも真ん中で裂けて真っ二つ。
ブラックシーラーで貼り合わせて、
レールに装着。
乾燥してから試してみたところ、バッチリ電動で開閉できるようになったぞ〜。

2011/09/16

エンジンがかからない

まだまだ残暑の厳しい夜。出先の千葉県の某ローソンで飲み物を買って、キーを捻りさあ出発!
あれれ?セルモータが回らないよ。うんともすんともいわない。
ローソンの駐車場で懐中電灯片手にボンネットを開けて緊急修理(以下、暗がりでの作業のため写真は後日撮影したものです)。
まずはバッテリの電圧不足を疑い、トランクに積んである充電式セルスタータを接続して始動を試みる。
やっぱりうんともすんともいわない。

となると疑わしいのは以前取付けたセルモータ始動回路だ。セルモータのソレノイドコイルにかましたリレーの接点が焼損したんじゃなかろうか?「たしかこれだったよなぁ・・・」エンジンルームに増設してあるいろんなリレーのうちのひとつを外す。キーをONにして、接点回路をチャッチャっと短絡してみる。「う〜ん、アメリカ映画なんかで車を盗むシーンみたいでカッコいいな〜」と、事態は結構ヤバいのに一人悦に入りながら(笑)強制始動をかけてみる。
短絡させるたびにエンジンルームからはカチンカチン!とソレノイドが作動する音は聞こえてくる。でもセルモータは始動しない。げげ、、、となると、セルモータ内の接点がダメなのか!?一気に気分が重くなってきた。ローソンの駐車場でセルモータまで外してバラす気持ちにはなれないよ(苦笑)。

ここでちょっと気分を変えて、増設したセルモータ始動回路のボックスを開けてみた。あれ?ここにもリレーがあるぞ?・・・ってことはさっきのリレーは?
配線を追ってみればなんのことはない、さっき短絡してたのはエアコンのリレーだった。 カチカチいってたのはコンプレッサのクラッチ。それじゃエンジンなんてかかりっこないよ(笑)。こないだ自分で付けたリレーが何だったか忘れてる自分も自分だ(-.-;。
で、セル始動回路の配線を追ってみると、バッテリ+電源の配線途中にヒューズホルダを発見!『発見』っつったって、自分で付けたヒューズホルダなんだけどさ。

取り出してみれば、あーあ、バッチリ切れてるよ。
切れ方がわりとおしとやかだから、レアショートっていうより過電流だろう。セルモータのソレノイドを励磁させる回路にそもそも15Aでは容量不足だったんじゃなかろうか。
原因がわかると急に元気になる(笑)。
車内のヒューズボックスから予備ヒューズを取ってきて交換。一応20Aにしてみました(^_^;。

無事エンジンは始動。店内から時々不安そうにこっちの様子を伺ってた店員の皆様、ご心配をおかけしました(^_^;。

2011/09/10

スピードメーター休業中。。。

気づいたらスピードメーターがお休みしてた。これでも普通に走ってる状態なんだけど、スピードメーターは0km/h。
スピードメーターが動かないと当然距離計も進まないし、以前取付けた車速センサも動作しないからナビやらオートクルーズやら燃費計やらにも影響大だよ。
原因はスピードメーターケーブルの断線。メーター側の根元で切れてた。ってことは、おそらくこないだのエアコン修理で何度もメーターパネルを付けたり外したりしたせいなんだろうなぁ。
こんな根元じゃ繋ぎ合せることもできないよ。
うまく利用できないかと、急遽入手した左ハンドル車用のスピードメーターケーブル(写真右)。長さがぜんぜん短いからもちろんそのまま流用はできない。
早速、切った張ったのニコイチ作戦開始!
保護チューブの途中を切断して、元々の長さとほぼ同じになるように2本のケーブルを連結。
連結には電気配線用の突合せ裸圧着端子を利用(^_^;。
連結部分はアルミパイプで保護して、内部で擦れて摩耗しないようにグリスをたっぷり注入。
メーター側ジョイント部と保護チューブ、延長分のケーブルは元々のモノを使用、ケーブルの大半とドライブユニット部分は左ハンドル用を使用した、ニコイチスピードメーターケーブルが完成!

装着してみてビックリ。あの、205の持病とも言われるスピードメーター針のフラフラがほとんどなくなった。なんでだかよくわかんないけどまあよかったよかった(笑)。
(※三日後にやっぱりフラフラしてきました(苦笑))

2011/08/27

エアコン分解修理終了・・・か?

エアコンのガス漏れが直ったのはバンバンザイなんだけど、全部取っ払っちゃった内装、、、果たして元に戻せるのか???
そういえば分解時にヒーター配管接続部分のフランジネジが錆びてて外すのに苦労したっけ。
次回バラす時のことを考えて同じサイズのステンレスビスに変更。
なんてことをやりながらも1日かかってようやく元通り復旧!と、思ったら、どっかズレが生じてるらしく、グローブボックスの蓋がどうしてもピッタリ閉まらない。まあ、開いちゃうわけじゃないからこれでヨシとしよう(^_^;。
そんなことより、こんなにネジとか金具が余っちゃったんだけど(爆笑)、大丈夫なんだろうか・・・。走ってる最中に内装がバラバラになっちゃったりしてf^_^;。

2011/08/16

エアコン分解修理開始!

ついに室内のエバポレータまわりからガス漏れしていることが特定できたエアコン、これはもう直すしかない!

というわけで内装の分解を開始。あちこちネジを探しながらここまでは何とか順調にバラせた。が、上半分のダッシュボードがどうにもこうにも外れない。
自動車整備業界の人には常識なのかもしれないけど、これを固定しているネジはなんと車外のカウルトップ内側に隠れていた。ワイパーの付け根の脇に左右2箇所。
ダッシュボードは完全に取り外し完了。これでもちゃんとエンジンもかかって普通に走れるから面白い。途中でコンビニに行ったら、隣にクルマを止めたお姉さんがビックリしてた(笑)。





 で、さて、、、このあとエバポレータにはどうやってたどり着けばいいんだ???


どうやら先にエバポレータ手前のヒーターユニットが外せそうだ。クーラント配管やらネジやらクリップやら片っ端から外していって何とか無事に分離成功。ヒーターコアは案外きれいじゃん。
室内に戻ると、おおっ、愛しのエバポレータくんだ!ずっと会いたかったんだぜ〜!
エバポを外すにはエンジンルーム側のこのエルボ管を外さなくちゃなんない。おそらくこの向こう側にエキスパンションバルブがあるんだろう。
ところがこれが固いのなんの!潤滑剤を吹きまくってスパナを金槌でひっぱたきながらようやく外れました。。。
すると、室内でガタンっという音がしてエバポレータユニットがそっくり外れてきました(苦笑)。なにしろネジというネジは先に全部外しちゃってたからね(^_^;。
エバポレータを引き出してみると・・・ギョエ〜〜〜!!一応想像はしていたけれど、それ以上の汚れ方だよ、こりゃ。右の方はブロアファンから手を突っ込んで時々掃除してたからまだきれいだけど、手が届かなかった左側はゴミとホコリの巣窟。
やっぱりどっか風路にフィルタ入れたいよなぁ。
そうそう、問題の漏れ箇所はここでした。エキスパンションバルブの付け根。写真はキレイに掃除しちゃったあとだけど、外した時はもうオイルべたべた状態。紫外線ランプなんかで確認する以前の問題だよ。
外したエキパン。覗いてみてビックリ。矢印の黒い部分、最初は異物でも混入してるんだと思って掃除しようとしたら、なんとこれがサビ。多少なりとも水分が混入していた証拠。真空引きはしっかりやらないと。
漏れ箇所のOリングをR134a用に交換してエキパンを復旧。
暗くなる前に散らかした工具やらパーツやらを片付けなくちゃなんないから本日の作業はここまで。続きは来週末かな。