2009/05/24

念願のエンジン一発始動化!

これも乗り始めた当初からの持病。キーを捻ってもセルモータが一発で回ってくれない。
症状にも二つあって、軽症時は、キーを捻るとセルモータ内のマグネットスイッチまではカチン!と作動するもののモータだけが回らない状態。この場合はだいたい5、6回も再トライしてやればたいていかかってくれる。
重症時はこのマグネットスイッチさえも作動してくれない。グローブボックス内のリレーの小さな音がするだけで、セルモータが回る気配は全くない状態。この場合、どういうわけか15〜20分程放っておくといきなり一発始動できる。
いずれにしても万一出先で全然始動できなくなったら特にオートマチック車の場合は致命傷だ。これまでは心配だから短時間停めておく場合はなるべくエンジンを切らないようにしてたけど、このご時世、まめにアイドリングストップできないクルマのままではさすがにマズいだろう。
以前セルモータを交換した時も症状は変わらなかったから、セルモータ自体の問題じゃない。根本原因はそれより手前の回路にありそうだ。先日のインジェクションサプライリレーがそうだったように、どこかが断線直前とか接触不良に陥ってる可能性は高い。そんなわけでいろいろ配線を追ってみたけどどうしても追い切れなかった。

で、対処療法として考えついたのが左のようなセルモータ駆動リレーの増設。軽症時も重症時もセルモータ始動ライン(線番46A)の電圧は一応ちゃんとかかるから、こいつでリレーを駆動してやってマグネットスイッチのソレノイドコイルにバッテリ電圧を直接かけてやろうというわけだ。旧車では比較的よくやられる改造。

ところが、、、205の場合はこれがうまくいかなかった。エンジンが始動すると46Aのラインにどこからかどういうわけか謎の電圧がかかってきてリレーを励磁したままになって、結果セルモータはギャーっと異音を発しながら回りっ放しになっちゃう。
もちろん元々の配線の状態ではこんなことはなかったわけだから、リレーのコイル程度は励磁できるけどソレノイドコイルを励磁しっぱなしにできるまでの電力はきてないということだ。おそらくどっかからの回り込みなんだろう。リレーのコイルにダミー抵抗をパラったりしてみたけど変わらず。電気マニアとしても納得がいかないあまりに不可解な現象だけに、いずれリフトアップした時にでも配線を追ってみたいと思う。

そこで、46Aの電圧で増設リレーをONさせるのは一緒だけど、エンジンが始動したら即時にそのリレーをOFFさせるような回路を組んでみた。
エンジンの始動検出はオルタネータのL端子の電圧を利用する。ただ、いろいろ調べてみたところこの端子は直接リレーを駆動するほどの電流は取れないらしいので、トランジスタを使った反転スイッチング回路を組んでリレーをOFFさせることにした。キーを捻るとリレーがONとなり、エンジンが始動してL端子に電圧がかかるとリレーは強制的にOFFとなる。これならギャーっとならない。

実際の回路は左の通りだけど、耐久試験とかしたわけじゃないので熱暴走するかもしれないし一切の責任は負えましぇ〜ん。しかもこれまでの製作品と違って直接走行に関わる部分だから要注意!

これらを手元に転がってたプラケースに組込んで完成。

取付け場所はスロットルボディの横にしてみた。っていうか、ただでさえぎゅうぎゅう詰めの205のエンジンルーム、バッテリからセルモータへの配線をなるべく短くしようとするともうこの辺りしか空いてるスペースがないのが実情(^_^;。





エンジンキーを捻ってみる。カチン、ギュギュン、ブロロロン!おおっ、一発始動だよ!しかも、最初のマグネットスイッチが励磁される際のカチン音が明らかに力強い!何度も始動を繰り返してみたけどすべて一発始動だ!
しかも、エンジン始動を検出してセルモータの始動を制限してるから、エンジンがかかっている状態でうっかりキーを捻ってもセルモータが回ってしまうことがないという保護機能も同時に確保。これ、かなりいいかもしれない!

※余談だけど、『セルモータ』は和製英語なんだそうな。英語では『スタータモータ』が正しいらしい。よって本ブログでは今後、カタカナで表記するときは『セルモータ』、横文字で表記するときは『Startor Motor』とすることにしました。

※現在は、エンジンルーム内の配線を全てやり直したため取り外し済。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

私も一発始動で悩んでいます、回路制作していただき譲っていただけないでしょうか。
当方以前同車種で投稿したものです。良ければメール下さい
to.s.emb@proof.ocn.ne.jp です。