最大の危機!悪名高きドイツ製ATトランスミッションがついに臨終。最初は4速から滑り始め、やがて3速も滑り、最後はベタ踏みでも20km/hぐらいしか出なくなった(笑)。
さらに勢い余って 素人が手を出してはいけないとされる禁断のバルブボディの分解洗浄まで断行。が、こりゃたしかに手を出すべきじゃないほど複雑!噂には聞いていた蟻の巣のような複雑怪奇なオイル経路はもちろん、その2層構造のバルブボディの間には4mmほどのボールやらオリフィス弁がいくつも入っているのだ。それを知らずにバラしてしまったため、すべてがバラバラと落ちてどれがどこに付いていたのかわからなくなる始末。
よほどのことがない限り人に聞かない性格の私もこの時ばかりはさすがにギブアップ。ZF社の国内代理店に電話し、平身低頭でお願いして教えていただきましたf^_^;。
しかし、実際にこのバルブボディを見ちゃうと、ATF交換は慎重にやらないといけないことがよくわかる。オリフィスの穴径は小さい物では1mm以下。異物でも混入しようものならすぐ詰まるだろう。勉強になりました。
しかし、このあとのバルブボディの組込作業がこれまたひと苦労。セレクタレバーの位置と内部のカムの位置を一致させてから組み込まなくてはならないのだが、これがよくわからない。付けてはセレクタレバーを動かし、また外して付け直してはセレクタレバーを動かしという作業を繰り返し、ようやく元通り組み込むことができた。あとになってわかったことだが、これはセレクタレバーを1速の位置で組込むのが正しいそうな。
苦労の甲斐もあってとりあえず回復。4速は相変わらず怪しいが3速なら一応走れるようになったのでひと安心。