2020/01/12

リレーボックス交換

あの絶不調から1年弱。どういうわけだか日に日に調子がよくなり、今では一発始動、高速道路での息継ぎもなく何のトラブルも起きない。Motronic 1.3の資料を読んでも学習機能なんてモノがあるとはどこにも書いてない。いろいろあちこあち馴染んできたんだろうか???
まあ、それはそれでいいことなんだけど、やることもないのもつまらないもんだ(本末転倒)。

「何かやることないかなぁ・・・」エンジンルームを眺め回す。。。

エンジンルーム左手前にあるリレーボックス、経年劣化でカバーが完全にちぎれてて、単に箱の上に乗ってるだけの状態。ボンネットで上から押さえ込まれることでかろうじて蓋の役目を保ってる。
よし、どうでもいいけどこれを直そう。

似たようなプラスチックケースがないか探したところ、電子工作では定番のケースメーカー・タカチ電機工業から出ているTW9-4-17Bが近いサイズだったので入手してみた。
短辺と高さはほぼ同じだけど、長辺が3cmぐらい長い。

なんとか無理やり取付けてみた。きつきつだけど一応納まった。その代わり中のスペースはまだリレーが2個追加できるぐらい空いてるから、今後使い道が広がりそうだ。

・・・但し、真似される方、実はこのケースだと高さ方向がわずかに足らないので注意。蓋はネジで無理やり止めております。。。


※後日談
これ、無理やり閉めてる蓋の隙間から雨が入ります!!真似される方はしっかりコーキング等することをお勧めします。最終対策はこちら

2020/01/08

今や世界標準?Android Head Unitを搭載!

圏央道も新東名もない古いカーナビを取り外し、スマホのナビに切り替えて早10年ぐらい経つけど、今度は老眼が進んでスマホの画面が見づらくなってきた。

2,500円ぐらいで売ってた7インチの液晶モニタをダッシュボードに無理やり取付けて、ここにスマホの画面を映したりして悪あがきしてもみたけど、いちいちスマホを繋ぐのも面倒だし、あんまりカッコよくない。







いろいろ調べてみたら最近はアンドロイドOSを搭載した車載ユニットがあって、海外ではこれにカーナビソフトを入れて使うのが結構主流らしい。中国のAliExpressあたりで検索すると驚くほど多種多様な機種がバカみたいに安く売られている。日本では『中華ナビ』(なんか差別的な呼び方ではある)、海外では『Android Head Unit』と呼ばれている。基本的にはアンドロイド端末だから、Wifiやスマホのテザリングでネットに繋げてやればスマホやタブレット端末と同じことができる。一部の輸入車では標準装備になってきてるらしい。こんなところにも日本のガラパゴス化が感じられた。

ともかく面白そうなので早速AliExpressで取り寄せてみた。注文して2週間ほどで中国から到着。7インチ画面でAndroid 9搭載、32GB/2GBというモデルだ。これ1台でカーナビ、デジタルオーディオプレーヤ、ラジオ、バックカメラ表示までできて日本円で7千円ぐらい(しかも送料無料)という爆安価格。

現物を手にしながらまず悩んだのが取付け場所だ。プジョー205のカーオーディオスペースは1DIN分しかないし、奥まった位置だからどうにもならない。こいつは本体が2DINサイズ(但し奥行きは50mmほどしかない)、画面がW102mm×H178mmあるから、どこにどうやって取付けるかが課題だ。7インチモニタと同じようにダッシュボード上にドーンと取付けることも考えたけど、やっぱりカッコ悪いし、何より夏場の直射日光に耐えられるような気がしない。。。

最終的に選んだ場所がここ。元々この位置にある灰皿と時計は全く使えなくなるけど、横幅もほぼピッタリで配置としては悪くない。ホントはその上の空調操作パネルの位置がベストなんだけど、このダイヤルはワイヤ駆動だからこいつらをこの位置から他に移すのは機構的にかなり面倒だ。


市販のL型ステーを使って、運転席から見やすいように上向きに角度を付けて設置した。こうして横から覗くとモニタ画面の裏で元々付いてる時計がオレンジ色に光っているのがわかる。

取付けてから気付いたことだけど、この位置と角度、シフトレバーに手をかけることで指先が安定して、タッチ操作するにはなかなかベストな位置だった。

デスクトップはデフォルト画像じゃなくてプジョーのロゴマークを入れたりして自作してみた。ぶっちゃけこんな作業が一番楽しかったりする。

アンドロイドOSだからネットに繋げればPlayストアからアプリなんかも普通にダウンロードできる。プリインストールされてるアプリの他に、評判のいいランチャーアプリや音楽アプリ、ウィジェットなんかもインストールしてみた。







使用感。

まずはオーディオ。予想以上にマトモだ。
MacのiTunesからUSBメモリで移してきた音楽データを鳴らしてみたけど、純正のカーステレオなんかより格段にいい音だし、これまで付けていたカロッツェリアのカーステレオと比べても遜色ない。日本語のタイトルやアートワーク画像もちゃんと表示される。
但し、最初はプリインストールされている音楽アプリを使ったところ、どういうわけか毎回1曲目を15秒ぐらい再生したところで勝手に次の曲に移っちゃうっていう謎の現象が起こった。しかし別の音楽アプリをインストールしてみたらあっさり解決。グラフィックイコライザはもちろん、エフェクトも装備されている。

続いては外部ビデオ入力。
元々取付けてあった地デジチューナの出力を繋いだところこれも問題なく映った。わが家は山間部だからワンセグしか入らないけど、フルセグチューナだから電波状態がよければもっと綺麗に映る。ただ、メーカーの翻訳ミスなのか、外部入力映像を映すためのアプリがなぜか『アンインストール』って名前になってて、最初に見付けるまではかなり悩んだ。

動画再生機能。
USBメモリから取り込んだ動画の視聴。これもまったく問題ない。こっちは翻訳ミスもなく普通に『ビデオ再生』っていう名前のアプリだ。

バックカメラ機能。これは去年付けたバックカメラの配線を単純にバックカメラ入力に繋ぎ替えるだけ。
この映像処理だけはアンドロイドOS外で動いてるから、エンジン始動時にたとえまだOSが起動中であっても、ギアをリバースに入れさえすれば即座に映るところがミソ。このあたりは案外よくできてると思う。

本題のカーナビは、これまで使ってたYahooカーナビとGoogle Mapの二刀流にしてみた。Yahooカーナビは使用時にネットに繋ぐ必要があるけど、Google Mapは去年10月から日本でもオフラインマップが使えるようになったからネットに繋げない環境でも使える。その時の状況によって使い分けようと思う。いずれにしてもスマホの画面より遥かに大きくて老眼にも優しい。

今回問題が多かったのはラジオ。

FMっていうのは放送周波数帯が国によって違う。出荷時のままだと87.5〜108MHzしか受信できない。日本は海外から見ると特殊な周波数帯だから、これだと関東のFM局はほぼ全滅だ。取説には、「設定メニューの中のFactory Settingsに国設定メニューがあって、『JAPAN』を選べば76〜89.9MHzが受信できる」ようなことが書かれてるけど、実際に操作してみてもそんなメニューはどこにも見当たらない。AliExpressに英語で問い合わせてみたけど、明確な回答はなかった。
ただ、さっきの初期設定の周波数帯っていうのはたまたま日本のワイドFMの放送帯を網羅している。写真のようにTBSラジオのワイドFM(90.5MHz)はちゃんと受信できた。

で、そのAMなんだけど、、、商品説明には『AM/FMラジオ』と書いてあったのに実際にはAMは受信できない(っていうか、そもそも機能自体がない)。これも問い合わせてみたところ、返ってきた答えが爆笑モノだった。「10ドル返すのでお許しください」・・・こんな解決方法、日本じゃあり得ないよ(苦笑)。

結局、ラジオはスマホのラジコで聴くことにした。スマホと本体をBluetoothで自動接続することで音はちゃんとスピーカから出るし、選局操作なんかもタッチパネルから可能。スマホ側のラジコが立ち上がっていれば、車から一度離れて戻ってきても自動的に再生される。これは便利。

とりあえず困らないから、10ドルは返してもらわずにそのまま使ってあげようと思う。


そんなわけで、元々付けてあったカーステレオが要らなくなっちゃったから、そのスペースは1DINの小物入れに交換してみた。手前の画面が邪魔で、下から覗き込まないと中は見えないけど、普段走行中には使わないドライバやらLEDライト、筆記用具なんかを入れておくには便利便利。マトモに使える小物入れが少ない205にとって今回これが一番の収穫かもしれない。。。