2024/01/21

オートエアコン化計画・ひとまず完成!

長いこと続けてきたオートエアコン化計画も最終段階。
第一弾では計画、第二弾で実装、そして第三弾では改良・調整と順調に進んできた。
今回は最終段階・コンプレッサのON/OFFの自動化だ。寒い日や乾燥している日はコンプレッサで冷却する必要はないから、そこを自動化してみようと思う。

エアコンの吸込空気の温湿度をセンサで検知して、これをArduinoで露点温度に換算。露点温度16℃以上でリレーON、15℃以下でリレーOFFという回路を組んだ。あえてこの露点温度制御にしたのが一応冷凍空調屋歴40年のプロとしてのアイデア(エヘン!)。人間の体感としてはおそらく快適になるはずだ。

以前、時計の位置に取付けた温度によるコンプレッサON/OFFサーモはこれでもういらなくなったので、久しぶりに時計も元通り復活させることにした。が、、、この時計、押入れから出してきて電源を繋いでみたらなぜかバックライトが点灯しない。

バラしてみたらコネクタ裏のハンダ割れと判明。
念のため全端子ハンダを盛りなおして修理完了。
ワイパーリレーもそうだったけど、この時代のフランスのハンダの品質ってあまり良くなかったのかなぁ。

温湿度センサの取付けは、グローブボックス下のエアコンの吸込部分に差し込まれているこのファン速度調整用のアンプの土台(黒い部分)を流用することにした。

ファンの速度調節はもうずいぶん昔にPWM制御に替えちゃっててこのアンプ自体はもう使ってないから、潔くトランジスタと放熱器をぶった切って、代わりに温湿度センサを取付けた。
すぐに汚れてダメになっちゃいそうだけど、まあとりあえず実験ってことで許しておくれ。

ついでに、設定方法にクセがあった左の米国産デジタル温度調節計もイマイチ使いにくいので変更。
DC12V電源の物がなかなかなくてわざわざこの米国製を使ってたんだけど、イマドキはDC12V→24Vの昇圧電源基板なんてのが数百円で買えるのね!

それならと、世の中にいくらでもあるDC24V電源のオーソドックスな温度調節計に換えることにした。今回採用したデジタル温度調節計は、仕事ではよく使ってた信頼のRKC理化工業の調節計・・・と言いたいところだけど、趣味に使うにはちょいと高すぎる(数万円)から、ここは我慢して瓜二つのMade in China品(なんと送料込み3,405円!)。

ちなみにこちらが本家本元のホンモノ。

こちら、ニセモノ。

・・・それにしても、ニセモノのくせに見た目はもちろん製品型番まで同じ(REX-C100)って、いくらなんでもあんまりな気がする。。。左下に『RKC』のマークだけは入ってないところがせめてもの良心だろうか。。。


すべて組込んだ最終型がこちら。
調節計本体は元々付けてた1DINの小物入れの右側を4cmほどぶった切ってそこに押し込んだ。横長だった米国製よりはスペース効率もよくて、結構すっきりと納まったと思う。
露点温度制御回路と12→24V昇圧電源基板は熱収縮チューブで保護して、小物入れの裏側のスペースに押し込んだ。

では、PIDオートチューニング機構をONにしてひとっ走り試運転調整してきまーす!



ちなみに、温度センサに安い熱電対を使うと小数点以下は表示されないようだ。白金測温抵抗体(Pt100Ω)に変えて設定し直したらちゃんと0.1℃の桁まで表示されました。