2020/11/15

自業自得

セルモータを交換して以降、実に快調だった205。長距離ではコンスタントに11〜13km/Lぐらいの燃費を叩き出してくれるほど調子がよかった。
ただ、数週間前から不思議な現象が起こり始めた。クルマ自体の調子は変わらずいいんだけど、アクセルを吹かしていくと2,500回転あたりでダッシュボードの向こう側からゴォーーーという大きな音が聞こえてくる。走ってる最中だから、それが室内から聞こえてくるのかエンジンルームから聞こえてくるのかもよくわからない。しかも決まって2,500rpm付近に限っていて、それよりも低くても高くても起こらない。ギアが何速でも変わらない。
走行には別に支障ないからそのままにしておいたら、悲劇は起きた。。。

高速道路で140kmばかりの距離を帰宅中のこと。ありゃりゃ、エンジンパワーがどんどん落ちていくよ!70km/hから加速するのにアクセルベタ踏み、ATが2速まで落ちないと加速できない。パーキングエリアで停めて点検してみるもアイドリングやエンジンの吹けには特に異常は感じられないけど、本線に出る時の加速がぜんぜんダメだよ。本線がすいてたからよかったけど、80km/hぐらいまで加速するのにベタ踏みでも1分ぐらいかかる(苦笑)。
それでも頑張って自宅最寄りのインターまでなんとかたどり着き、高速を降りようとした時、縁の下から「カラン!」と何か落ちた音。止まるわけにいかないからそのまま放置して市街路に出た。

結局、自宅まであと3km、というところで息尽きた。。。若干上り坂になっている信号待ちからベタ踏みしてもエンジンパワーがなくて発進できない。
ハザードを点滅させて下車、ペコペコ頭を下げて後続のクルマに追い抜いて行ってもらった(恥)。ゆっくりなら走れるので、とりあえず道沿いのコインパーキングに緊急避難。
家にいるカミさんを「クルマを運転するならこれぐらいできるようにしておかないと」とかなんとか言いくるめて(笑)、カミさんにクルマで自宅まで牽引させるという暴挙に出た。

さあご覧あれ!プジョー206がプジョー205を牽引するという世にも珍しい光景を!

原因究明。縁の下に潜ってみる。
最初のゴォーーーも含めて、原因はこれだった。。。
エンジンとミッションを締結しているボルトが1本無い・・・。一番下のボルトだ。おそらく、クランクシャフトオイルシール交換時に仮締めしたままで本締めするのを忘れたんだろう。明らかな自業自得。

これが無いからエンジンとミッションがわずかながら逆ヘの字になってしまい、ドライブプレートとトルコンに無理がかかって負荷になってたんだろう。インターを降りる時に落ちたのはこのボルトに違いない。新しいボルトでガッチリ締め直した。

ところが安心するのはまだ早かった。いざエンジンをかけようとすると、、、かからない。「げ、、、無理がかかってエンジンかミッションまで逝っちゃったか?」
いやいや、いくらドライブプレート周りに無理がかかってたからって、エンジンがかからないのはまた別問題だろう。

ん?・・・ドライブプレート周り・・・隣はタイミングローター・・・エンジン不動・・・もしや!?

そう、このブログではすっかりお馴染みとなったTDCセンサだ。
写真は新品だけど、外したセンサ(悔しくて写真も撮らずに捨ててしまった)には明らかに大きな打痕が付いていた。TDCセンサとタイミングローターのクリアランスは数mm。おそらく逆ヘの字状態で接触したんだろう。
在庫品と交換したところ、ハイ、一発始動!

本締め忘れはこれまでも何度かやらかしてる。歳を取るとさらに増える恐れもあるから、一層の注意を心に刻んでおかなくてはならないと肝に命じた。。。