2010/07/25

クソ暑いっていうのに時々サボるエアコン

まだどこからか多少はガス漏れしてるものの一応ちゃんと使えてるエアコンなんだけど、どうも気になることがあった。順調に冷えてると思うと突然コンプレッサの電磁クラッチがOFFになって送風状態になっちゃう。
R12の回路に無理やりR134aを入れてるから、最初はきっと保護用の圧力スイッチが早めに作動しちゃうんだろうと思ってた。ただおかしいのは、そんな時にブロアの風量調整を弱くしてやるとなぜかカチン!とクラッチがつながり復活する。ブロアの風量調整回路とコンプレッサの電磁クラッチ回路は独立してるから本来ならあり得ない現象。圧力スイッチも、調べてみればクラッチOFF状態の時もちゃんとONになっている。

それではと、電磁クラッチONの状態でクラッチにかかる電圧を測ってみた。
「げげげっ、8.15V!?」
なんだよこの中途半端な電圧!?本来なら12Vだろうが!おそらくクラッチが動作するかしないかギリギリの電圧だろう。


うん、だんだんわかってきたぜ。最初はこの8Vちょいの電圧でなんとかONしているクラッチだけど、何かの拍子にほんのちょっと電圧が下がると保持できなくて切れちゃうのだ。で、そんな状態でブロアの風量調整を弱めてやると、アクセサリ回路全体の消費電力が下がるから若干でも電圧が上昇して再びクラッチがギリギリONする。
要は、ヘッドライト回路やらセルモータの例と同様、室内のA/Cスイッチから圧力スイッチ、クラッチへと延々引き回されている配線の電圧降下のイタズラってことだ。

根本的に解決するには配線の引き直しが正解なんだけど、さすがにそんなことを始めたらエアコンが必要な季節は過ぎちゃうだろう(苦笑)。ここは対処療法としておなじみのリレー増設で切り抜けることにした。果たして8.15Vで定格12Vのリレーコイルが励磁してくれるかどうか心配なところだったけど、クラッチ側の配線を外した状態で解放電圧を測ってみたら10.5Vほどあった。これならたぶん大丈夫だ。

コンプレッサのクラッチ配線をコネクタの手前でぶった切り、一次側を増設したリレー(左写真・黄○)のコイルに接続。さらにバッテリから分岐して引き出した配線をこのリレーの接点経由でぶった切ったコネクタに接続して完了。



エンジンを始動してA/CスイッチをON。カチン!以前より明らかに力強い音でコンプレッサの電磁クラッチが入った。これでこの猛暑も快適に乗り切れるぜ。

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