先週大改造を行って空調制御もバッチリ決まってたのに、今週になって突然エアコンが効かなくなった。いや、正確に言うと冷えてはいるんだけど吸入配管温度が19℃ぐらいまでしか下がらない。だから吹き出す風も生ぬるい。これまで10℃以下に下がってたのに、明らかにおかしい。
耳を澄ますとエンジンルームの下の方からカタカタ音がする。コンプレッサからの異常音だ。
・・・『弁割れ』の言葉が頭をよぎる。
コンプレッサを外して、とりあえず簡単に外せる背面側(クラッチ側じゃなくて配管側)をバラしてみた。このSD508タイプのコンプレッサはこれまでも何度か完全に分解してるからもう手慣れたもんだ。
5気筒のピストンを覗く。
ん?なんじゃ、この都こんぶみたいなのは!?取り出してみると昆布じゃなくて金属片。弁割れ確定だね。
裏返すと、吐出弁も破断していた。幸いこっちは破断面がぴったり合ったから、細かい破片の流出はなさそうだ。前回はコンプレッサごと交換しちゃったから、新品のコンプレッサにプレチャージされていたR134a用のPAGオイルをそのまま使ったけど、今回はPOE(ポリオールエステル油)をチャージした。
レトロフィットでR12時代の鉱物油が残留してる場合は確かにPOEの方が具合がいいんだけど、今回の場合はさんざんPAGで回しちゃってて今さら鉱物油分なんて残ってないだろうからホントはそのままPAGでもいいんだけど、手持ちがPOEしかなかったのよ。
サンデンSD508そっくりのニセモノコンプレッサだけど、一応サンデンのサービスマニュアルに従って135cc注入。
さて問題は、はたして交換用の弁なんてものが入手できるのかどうか。。。しかも、そこそこ暑くなってきてるから船便で何週間もかかるってのも困る。。。
どうにもならなきゃコンプレッサを丸ごと交換するしかないんだけど、この円安の中、前回のように数千円では買えないからできれば避けたい。
期待しないでネットで検索してると、なんとなんとAmazonにあるよ!SD508用バルブセット!!千円ちょっと!!!お急ぎ便で明日の朝着くって!!!!
これよこれ、間違いない。
低圧はちゃんと下がってるし、コンプレッサからの異音も完全になくなったからおそらく成功だ。
2,000rpmで2.8℃まで下がった。ともすればエバポレータが凍結しかねないぐらい充分過ぎる冷え具合だ。
今年の夏は快適に乗り越えられるかな。