そう、
以前8万kmで発生したあの忌々しいオートマチックトランスミッションの滑りが再発したのだ。3→4速に切り替わる際に滑りが発生して一時的にエンジンが吹け上がってしまう。まだ3速以下では起こっていないが、前回の経験からも順次滑り始めるのは時間の問題だ。おそらく1年ともつまい。
もっとも、あの時交換した中古ミッションが5万km経過品だから、今回は12万km弱もったことになる。ZF製4HP14型トランスミッションにしてみればこれは立派なもんだ(苦笑)。
前回は中古ミッションを購入してバルブボディ内部の洗浄だけ済ませて整備工場で載せ替えを行ったが、今となってはもう状態のよい中古ミッションを手に入れるのは難しい。リビルドミッションという手もあるが、調べたところ単体で30万円前後もするらしい。
決めた。今回は自力で禁断のオートマチックトランスミッションのオーバーホールにチャレンジしてやる!オーバーホールキットはアメリカあたりじゃ普通に売ってるから個人輸入すればいい。整備マニュアルは前回購入したものの結局使うことないまま本棚に眠っている。今度こそ生かすチャンスだ。
・・・問題は車体からの脱着だ。方法はわかっている。ドライブシャフトを抜き、インヒビタスイッチとTDCセンサの配線を外し、シフトワイヤとキックダウンワイヤを外し、クーラントホースを外し、トルクコンバータ固定ボルトを外し、ミッションマウントとベルハウジング固定ボルトを外せばミッションは下に抜くことができる。リフトとミッションジャッキがあればおそらくできるだろうが、自宅にはそんなモノは(今のところまだ(笑))ない。ミッションを下に降ろして引き出すにはエンジンルーム下に少なくともミッションの全高以上の空間が必要となる。さらに、めちゃくちゃ重いからそれを受けるためのジャッキなり台車なりを突っ込む高さも必要だ。タイヤもドライブシャフトも外した状態での作業となるからいつも使っているカースロープ乗り上げ作戦は使えない。果たしてジャッキアップだけで必要な空間が得られるかどうか?それがこれからの調査課題である。
とかなんとか言ってるのも、無理せずにいつもの整備工場の大将に頼めば簡単なことなんだけどせっかくだから自力でやってみたいわけよ(笑)。
とりあえず、このまま悪化していくのを黙って放置しておくのも耐えられないので、悪あがきとわかっていながらもATFフィルタを掃除しATFを3リッターばかり入れ替えたところ一応滑りは止まった。多少の延命にはなっただろう。
ちなみに、ZF製4HP14型オートマチックトランスミッション(プジョー用)の処分にお困りの方がいらっしゃいましたら喜んで引き取ります(笑)。現品を降ろしてからオーバーホールするくらいなら事前に他のミッションをオーバーホールしといて付け替える方が楽だもんなぁ。