2010/03/28

事態は急変、ミッション交換!<代品整備編>

交換用の中古ミッションが届いた。プジョー306に載っていたモノだからインヒビタスイッチのコネクタやシフトリンケージの形状なんかが多少違うけど、基本的には前回の交換ですっかり見慣れたZF製4HP14。
それにしてもやっぱり重い。100kg近くあるだろうか。用意しておいた台車に載せて、そのまま台車上で事前整備だ。
まずはATFパンとバルブボディを外して内部をチェック。パンの磁石やATFフィルタを見る限り、これまで目にした4HP14の中では一番きれいな感じ。さすが平成9年式!
やっぱり今回もやっちゃいました、バルブボディの分解洗浄(^_^;。
但し、ここまでバラすとどんなに気をつけてても内部のボールやオリフィス弁がポロポロ落ちてきちゃうから、元通りに戻せない人は絶対に真似しないでくださいな。

今回はこのバルブボディ内部も比較的きれいでビックリ。『当り』かな(^_^)?

続いて本体側の分解。せっかく手元に以前アメリカから取り寄せたオーバーホールキットがあるんだから、ここはバッチリ整備して載せ替えたい。
ほぼバラバラになったミッション本体(って、地べたでやるなよ>俺f^_^;)。
取り寄せたキットには入ってなくて、ダメだったらどうしようかと心配していたブレーキバンドもどうやら擦り減ってる様子はないからこのままいけそうだ。
キットの中心的存在である多板クラッチディスク。こいつこそは今回交換して新品のようなシフトフィールを復活させてやろうと楽しみにしてたんだけど、、、分解してよく見たら、ディスクの摩擦面にまだメーカーの印字が残ってるほどのグッドコンディション!もったいないから交換中止(^_^;。

交換用ミッション、せっかくここまでバラしたのに結局一部のシールとガスケットを交換しただけで元通りに復旧。最初からそのまま何もしないで積み替えてもよかったような(苦笑)。
これだけ状態がいいと載せ替えが楽しみだ!

2010/03/21

事態は急変、ミッション交換!<序編>

それでも普通に走ってた205だったけど、世の中そんなに甘くはなかった。
ついに再び悪夢の日がやってきたのはそれから2週間後だった。
アクセルを吹かすものの速度が上がらない、いわゆる滑りが三回に一度程度の頻度で発生。高速の入口で起きた時はさすがに焦って、二度目のミッション積み替えを決意。

交換するミッションは本来なら前回と同じく205のモノを使うのが常識なんだろうけど、今となっては程度のいいブツが手に入る確率はかなり低そうだ。そこで、同型式のミッション(ZF 4HP14)を搭載している後継車・プジョー306に目を付けた。どうやら細かいところは違うみたいだけどカタチは同じ、とりあえず付かないことはあるまい(^_^;。一か八かの勝負で比較的新しめのブツを探してきて手配。
交換作業は、このところ本業も忙しいから数少ない週末の休みを使って少しずつ進めていくしかないけど、始めちゃったら直るまで当面は車体を動かせないだけに、決して広くない自宅のスペース内で駐車位置を1cm単位で厳選。作業スペースを確保しつつもレガシィの駐車に支障があってもいけない。
フロントをジャッキアップして準備完了。長い戦いの始まりだ(苦笑)。

初日はとりあえずエンジンルーム内の邪魔になりそうなモノの取外し。ATFを抜いたのち、バッテリ、エアダクト、エアフィルタボックス、エアフローメータ、ディストリビュータキャップ、エアコン吸入配管、オイルフィラー、ブリーザ配管類、クーラント配管類・・・どんどん外していく。見る見るうちにあたりは部品の山になった(笑)。あとは直接ミッションにつながってるモノを残すばかりだ。スタータモータ、スピードメータギア、ATFディップスティックチューブ、セレクタケーブル、キックダウンケーブル、インヒビタスイッチ配線、アースケーブル類といったところ。

一番難儀したボルトがこれ。セレクタケーブルを固定している金具の奥側のボルト。ボディ一体のバッテリトレイのせいで上方はもちろん両側面からもアクセスできない。
スパナで少しずつ少しずつ回していくしかなかった。
そうこうしているうちに今回の作業とは関係ないところにもいろいろ問題が発見された(苦笑)。
例えば、以前から滲み出るようにクーラント漏れを起こしていたサーモスタットのカバー。クーラントホースを外したところご覧の通りホース接続部が割れて無くなってる(^o^;。
エンジン下部につながっている油圧?油温?センサのリード線もご覧の通り熱でやられてすっかり被覆が無くなってる(笑)。銅線自体もほとんど切れてて数本でやっとこさつながってる状態。

ここはミッション交換と同時にあちこち徹底的に整備・補修してやる必要がありそうだ。