2009/06/21

暗闇でもドアを開けやすく

205は乗り馴れていない人にはドア開閉ハンドルの位置がとっさにわかりにくいらしい。今のクルマみたいに立体的な造型の内装なら目立つんだろうけど、平べったいドアにペタンと貼付けたような205のドアハンドルは、特に夜なんかは手探りで探すようになる。これまでもドアを開けようとしてドアミラーの調整ハンドルをグリグリ動かされたことが何度あったか(苦笑)。

そこで、暗闇でもすぐにドアハンドルの位置がわかるようにドアハンドルに3mmφのLEDを組込んでみた。『組込む』とは言ってもそんなに難しいことをしたわけじゃなくて、単にドアハンドルのカバーにLEDを接着剤で貼付けただけ。

装着するとカバーと内装の間にLEDの足が挟まる形になる。
ドアハンドル回りをボワっと照らしてくれればいいわけで、キラキラ光られると夜間の運転中は目障りだからLEDには乳白色の拡散カバーを付けてある。
昼間は不要だから本当ならイルミネーション電源ラインで点灯させたいところだけど、あいにくドア内にはそんな配線は来ていない。わざわざ引込むのは面倒だから、今回はパワーウィンドウ開閉スイッチからACC電源ライン(線番92A)を拝借した。キーをONするとつきっ放しだけど、しょせんLED1個分=10mA程度、全く問題ない。マイナス側は簡単にドアにボディアース。

実際に夜はこんな感じになる。
ちなみに運転席側も取付けたけど、ドア内装をバラすのがめんどくさくなって配線はしてません(笑)。







※ドア内装を外すたびに配線に気を遣うのが面倒なので、現在は撤去。

2009/06/20

理想的な車速信号取出しに成功!<完成編>

前回、スピードメータ内の磁石の磁力をリードスイッチで拾うことで理想的な車速信号の取出しに一応成功したけれど、リードスイッチの耐久性には不安を残したままだった。が、今回、この磁力を検出するのになかなかいい部品を発見。NECのMRSC92Bという磁気センサ。見た目は普通の小信号用トランジスタだ。しかも値段もトランジスタ並みでなんとリードスイッチと同じ100円!これなら多少の周辺部品が必要とはいえほぼ半永久的に壊れることはない。

回路はこうしてみた。毎度おなじみのフォトカプラを介して5Vのパルスに変換。こんなモノのために消費電力を無駄に食うのはもったいないから出力側の分圧抵抗2本は高めの抵抗値にしてるけど(私のナビはこれでも認識してくれる)、相手側もフォトカプラで受けてる場合には1/10ぐらいにした方がいいのかもしれない。

回路部分はメータパネルの裏の隙間にも収まるように極力小さく作った。
これを熱収縮チューブでくるんで、3Pのコネクタ経由で磁気センサ・MRSC92Bと接続。あとは前回のリードスイッチをこの磁気センサに取替えて配線すれば完成。





結果はもちろん良好。もっともべつにこれまでのリードスイッチと変わるわけじゃないからあんまり面白くないんだけど(苦笑)、まあこのセンサならおそらくこの205に残された余命以上に長持ちするに違いない。ちなみに、ワイヤー式のスピードメータを搭載しているクルマであれば、メータの構造なんておそらく変わりゃしないからたぶんほとんど全車に応用可能です(^_^)。

2009/06/14

理想的な車速信号取出しに成功!<仮設編>

クルマ自体は気味が悪いくらい(笑)絶好調なんだけど、どうもこのところカーナビのご機嫌が悪い。2、3本違う路地を走ったり、平気で道無き山の中を突き進んだりする。調べたところ、フロントドライブシャフトに付けた自作車速センサがマトモにパルスを出力してないことがわかった。取付けたあの時は実に画期的な方法だと自画自賛したものだけど、あのヤワいガラス管入りのリードスイッチを車外に露出した部分(しかも路面近く)に付けてるわけだから、耐久性なんてあったもんじゃない。振動、石跳ね、錆、etc...ハッキリした原因はわからないけど、とにかくパルス出力を時々お休みするようだ。

もっと確実で安定した車速信号を取出す方法はないものか?・・・いろいろ調べていくうちにスピードメータの構造を解説したサイトに目が止まった。スピードメータは内部に磁石を持っていて、これが回転する時に発生する渦電流の力を利用して針を振っている。であれば、この磁力をうまく拾えれば車速信号として使える。しかも回転数はまさしくJISに規定された637回転/kmだ(フランス車だからJISじゃないけど、たぶん一緒だろう)。

早速部屋にある予備の中古メータパネルを使って実験してみた。
導通チェックレンジにしたテスタにリードスイッチをつないで、まずはス ピードメータ周辺のあちこちに近付けてみる。「ピー!」おおっ、鳴った鳴った!その位置にリードスイッチを仮固定して、今度はメータケーブルの差込口にド ライバを突っ込んで無理やり回してみる。「ピ、ピ、ピ」「おおおっ、ちゃんと回転に同期するぜ!」

でも、さすがにメータユニット外部からだと磁力が弱いとみえてすごく不安定。リードスイッチがほんのちょっとズレるとすぐだめになる。
となればメータ内部に装着するしかあるまい。
さっそくスピードメータを外して分解してみる。以前、トリップメータを修理した時にバラしてるから要領はわかっている。
だからって何もここまでバラすことはないのにさぁ。これが私の悪い癖(笑)。
一応念のため最近再び動きが渋くなってきたトリップメータのリセット機構にはたっぷり潤滑剤を吹いておいた。
リードスイッチはやたら割れやすいからあらかじめ熱収縮チューブで絶縁を兼ねて補強。
磁石は、ダイキャストボディ部分の下に収まっている丸い金属の皿の中に付いている。真ん中に軸が通る穴が空けられているフェライト棒磁石。この両端 の磁力を拾えばいいわけだから、ここまでバラしてやればハッキリ言って周辺ならどこでもいい感じだ。ただ、あまりに磁石に近付け過ぎると磁力が強過ぎて リードスイッチがOFFになる角度が思いっ切り狭くなっちゃう。これはこれで問題になりそう。
結局、左写真の通りリードスイッチを隙間に半分ぐらい頭を突っ込んだ状態で瞬間接着剤で仮固定してその上からコーキング剤で固めた。

メータユニットを元通りパネルに戻す。配線はパネルの裏カバーにたまたま開いていた穴から引き出した。

結果は上々、ナビの精度も確実に向上。これまでのインチキ車速パルスとは違ってJIS規格にちゃんと準拠した60km/h時637rpmの車速パル スだもんね。1回転に付1本の磁石の両極を拾うわけだから日産車系と同じ2パルス方式ってことになる。そのおかげか、インチキ車速パルスではうまく作動し なくて仕方なくエンジン回転数制御にしていたオートクルーズコントローラも今回は正式な車速検知方式にしたらちゃんと作動!
強いていえば心配なのはリードスイッチの寿命。データシートによればだいたい百万回〜1億回ぐらいの動作は保証しているみたいだけど、1km走るだけで 637×2回もON/OFFするわけだから、800kmも走ったらもう百万回オーバーだ。もっとも、リードスイッチ自体は1本百円だからダメになったら取 り替えりゃいいんだけど、ここは引き続き改善策を考えてみようと思う。