2010/05/29

世界一のシートの延命

『長時間座っていても疲れない』
『腰痛持ちでも痛くならない』
『カラダにしっくりくる』
全国のオーナーの皆様が一様に感じている素晴らしい205のシート。
しかし、、、
『ヒビ割れてきた』
『ほつれてきた』
『破れてきた』
全国のオーナーの皆様が一様に感じているヘタりの激しい205のシート。

我が205も他聞に漏れずご覧のとおりボロボロ。継目の部分は糸が切れちゃってるから仕方ないとしても、革の部分の劣化が著しい。

今回はシートを外してできる限りの補修を試みた。


余計なことだけど、シートを外したらその下の汚いこと汚いこと(^_^;。このままじゃダニでも湧くんじゃないか(苦笑)。
せっかくだから掃除機とカーペットクリーナでキレイに清掃。

外したシートの方は皮革用パテでひび割れや擦れを補修。
やり方はボディのパテ埋めとだいたいおんなじだ。
乾いたら#400のサンドペーパーですべすべに研いでおく。

続いて靴墨を塗って乾かして、最後は『染めQ』でスプレー塗装仕上げした。
しょせん素人作業だから新品同様にはほど遠い仕上がりだけど、何もしないよりは遥かにきれいになったぞ(^_^)v。

劣化がひどかった部分も一応見るに耐える程度の仕上がりに。

助手席も同じように補修して、車体に搭載。

うん、黒々したシートはやっぱりなかなか精悍だぜ!

2010/05/22

『カウルトップ』って言うんだ、これ

大仕事が済んじゃってすっかり快調な205。ミッションはもちろん絶好調、クーラントも全く減らない(それが当たり前か(^_^;)。そうなると何かやることを探すしかない(笑)。
そこで、以前から考えてたことを実行することにした。ワイパー下のカバーの中に溜まったゴミの掃除だ。

ここ、何て言うのかわからなくて調べてみたら、『カウルトップ(カバー)』って言うんだそうな。

ワイパーアームを外し、ネジ3本を外してウォッシャホースを抜き、あとはこじり出せばカバーは外れる。うーん、やっぱり汚い。ホコリと枯れ葉が溜まってる。ひたすら掃除機で吸い出す。

せっかくワイパーアームを外したから塗装してみた。些細な部分だけどこいうところがちゃんと真っ黒だとクルマ全体が引き締まってキレイに見える。ついでにカウルトップ自体も塗っちゃった。

そうそう、前々からここを何とかしたいって思ってたんだった。エアコンの外気取入口。ご覧のとおり屋外に向かってパックリ口を開けてるだけなもんだから、ブロアファン内に枯れ葉やらゴミやら入りまくり。年に一度ぐらいはブロアファンをバラして掃除してやらないとファンにゴミが引っかかってカラカラ音が出始める。

今回はたまたま家にあったナイロンの網を挟み込んでみた。網戸の網なんかでもいいかもしれない。これで少なくとも枯れ葉や花びらは入ってこないだろう。ホントは活性炭フィルタでも入れれば完璧なんだろうけど、ただでさえ貧弱な205のブロアファン、そんなに機外静圧をかけたらおそらく風量が激減しちゃうだろうな。

ワイパーアームやカウルトップが真っ黒になると、なぜかエンジンルームもキレイにしたくなる。
ホース類を保護剤でキレイに掃除して、ヘッドカバーやらエアフローメータ、マスターシリンダ、オルタネータといった金属部分を片っ端からシルバーのペンキで塗ってみた(^_^;。いやぁ、なんだかキラキラしてて美しいぞ!

2010/05/16

ドアミラー内側カバーの補修

以前から助手席側ドアミラーの室内カバーが外れてブラブラしているのが気になってた。本来なら3つのプラスチックの突起がボディ側に刺さって固定されているんだけど、これが3つとも折れて無くなっちゃってる。

思い切ってネジ止めに改造することにした。
ボディ側に開けられている穴が5mmだから、カバー側の突起があった部分に6mmの穴を開けて下穴5mmのタッピングビスで固定。
あんまり見栄えはよくないけど、まあそれほど目立たないしこれでガッチリ固定できたんだからいいんじゃないかな(^_^;。

標準タイヤ用スペアタイヤ吊り金具

205純正のスペアタイヤは国産車の例と同じく心もとないテンパータイヤだ。ただ、収納部分は標準サイズのタイヤが収まるだけの寸法がしっかり確保されている。
せっかく標準タイヤとホイールのセットの予備があるから、今回こっちに入れ替えることにした。

ところがやっぱりプジョーさん、やってくれちゃいました。
テンパータイヤを吊っているボルトの長さが、標準タイヤを吊るにはほんの数cmだけ足りない(-.-;。ここ、そんなにケチらなくていいところだと思うんですけど・・・。

まあ、要は長いボルトに交換してやりゃいいわけだ。

・・・ところが事態はそう簡単には済まなかった。このボルトのネジ山がJISでもISOでもインチでもない。

仕方ないからミッション交換の際に使ったターンバックルと長ボルトを使って代用品を作ってみた。


トランク内のボルトの頭には樹脂製のハンドルを付けて、いざというときは工具なしでも簡単に緩められるようにした。

簡単で芸のない工作だけど、結果ご覧の通り185/60R14をしっかり吊り込むことができました(^_^)。

2010/05/08

4→3速シフトダウン時のショック

AT交換が完了した直後は直った嬉しさもあってか無理やり納得していた4→3速へのシフトダウン時のショック。慣れてくるとやっぱりかなり激しい。
原因なんてものはさっぱりわかんないけどf^_^;、とりあえず試しにバルブボディを交換してみることにした。

交換するバルブボディは旧ATに付いていたモノ。旧ATは滑りが発生してただけだから基本的にバルブボディには問題はないはず。だからこんなこともあろうかと実は先日分解オーバホールしておいた。

バルブボディは4層構造になっている。各層の間には小さなチェックボールとこれまた小さなフォリフィス弁が複数付いてるので、闇雲にばらすとこれらが落ちて取り返しがつかなくなるので注意!




ちなみに、次の手順でバラせば落とす心配はありません。うっかり落としちゃった人のために、チェックボールとオリフィス弁の配置も併せて記載します。
自分で言うのもなんだけど、これ、結構貴重な資料だと思う(^_^;。

上の図の「表」を上にして置いた状態で、一層目を外してその下の仕切板1を取ると出てくるのがこの二層目の表面。ここには小さなチェックボールが2個納まっている。ただ、どちらも同じサイズだからうっかり落としてもここは間違えようがない。









次にこの層の裏面に移るんだけど、ここで気を付けなくちゃいけない。この裏面には1個のチェックボールと6つのオリフィス弁が付いていて、このまま二層目を持ち上げるとこれが全部おっこっちゃう。
そこで、二層目表のチェックボール2個が落ちないように一度仕切板1を戻して、丸ごとそっくり裏返す。そして、仕切板2〜四層目までをしっかり重ねたまま(ここ、重要)持上げる。こうすることで下の図のような二層目の裏面が上向きで現れる。

とにかくこの面はオリフィスの嵐。裏返すのを忘れてうっかりバラして落とすのはこの面だから弱る。
ちなみに、1のチェックボールは入れ忘れやすいので注意。










最後は三層目の表面だ。さっき重ねて外した仕切板2〜四層目を仕切板2を上にして置く。そして、仕切板2を外すと下図のような三層目の表面が現れる。

この面は要注意。実際には上の方の中央付近にもオリフィスが入ってるんだけど、技術資料にはなぜか記載がない。無くてもいいのかもしれない。。。

また、そのすぐそばにいかにもチェックボールが入りそうな油路があるけど、ここは空のまま。本来、二層目裏の1に入れるべきチェックボールをうっかりここに入れちゃう間違いが多いので注意!って、私だけか(苦笑)。ちなみにそれでもなぜかちゃんと走ります(^_^;。





パーツクリーナ等でバルブボディ内部をきれいに洗いしっかり乾燥させて、一層目の内部にあるピストン類を先の細い目打ち等で動かしてみて軽く動くことが確認できたらオーバーホールは完了。
いよいよ取付け作業だ。ただ、車載状態でやるには慣れないとうまく位置合わせができなくて結構手間取る。

経験上得たコツは次の通り。

  1. バルブボディの四層目裏にあるピストンは一番引っ込んだ状態にしておく(もっとも、車載状態で取付けようとすると重力で自然にそうなってくれる)。
  2. シフトレバーを1速にする。
  3. キックダウンケーブルを1〜2cm引いた状態で固定しておく。

こうしてから取付けてやると正しい位置にしっくり収まる(と、偉そうに語ってるが、毎回忘れて手こずってる本人のための覚え書きという意味合いが強い(苦笑))。

ここまでくればあとはATFパンを取付けて抜いた量と同量のATFを補充すれば完成。早速試運転に出かけてみた。
まずは4速まで加速。もしかしたら3→4速のシフトアップのタイミングが以前の厄介な50〜60km/h付近に戻っちゃうんじゃないかっていう心配があったんだけど、これはちゃんと65km/hあたりでシフトアップしてくれた。どうやらシフトタイミングを決めているのはバルブボディではないようだ。
さあ、ここからが本番。アクセルを戻して一気に減速させる。おおっ、直った!スムースに3速に落ちるじゃん!
前後に走ってるクルマがいない郊外の道路とはいえ、何度も加速したり減速したりを繰り返して走ってる205はまわりから見たらかなり怪しかったことだろう(苦笑)。

2010/05/04

朽ちたエアコン配管

ゴールデンウィークに入ってようやく夏日を迎え、毎年恒例・エアコン整備の時期がやってきた。

実は先日のミッション交換の際に、縁の下を這っているエアコンの吸入配管が錆びて腐って潰れていることが発覚。
普通の国産車のカーエアコンの配管は大抵アルミなんだけど、205はどういうわけかこれが鉄管。しかも縁の下っていう一番濡れやすいところを通ってるから当然のことながら錆びる。で、ボロボロになったところでどっかで縁の下を摺った際にご覧のとおり潰れちゃった模様。


錆びて腐って潰れた部分をバッサリ切除して、代わりに冷媒用なまし銅管15.88φをロー付けしてツギハギ復旧。

さあ、いつでもどんと来やがれ、猛暑(笑)!




2010/05/01

あれれ?左のタイヤしか曲がりましぇん!

素人整備で最もやってはいけないことをやらかしてしまいました(-.-;。
片側3車線の天下の大国道を60km/hで走行中にゴトゴトとステアリングがぶれ始め、直感的に「何だかわからないけどこりゃヤバいぞ!」とクルマを左に寄せ、左折して細い路地に緊急避難しようと大きくステアリングを切ったその時!
いきなり右のタイロッドエンドが外れました(-.-;。
国道から斜めに路地に頭を突っ込んだ状態でもうどうにもこうにも走行不能に。
クルマを降りて見てみると、左タイヤはちゃんと左に向いてるものの右タイヤは見事にまっすぐのままだ(苦笑)。
とりあえず右前のタイヤを手で無理やり左方向に向けて、乗り込んで何とか国道から路地内にクルマを納め、今度はまた降りて手で両タイヤをまっすぐに向け直して再び乗り込んでソロソロと路地奥の邪魔にならない場所へ移動。


故障中とわかるようにハザードを焚いてボンネットとトランクを開け、後方に三角表示板を置いて準備だけは完了したところで、さて困った。
ロッドを固定していたナットなんてモノはもうとっくにどっかにすっ飛んじゃってて見当たらない。何か代わりのナットはないものか。




見付けた。上部エンジンマウントのナット。3つも付いてるから1個ぐらい拝借してもとりあえず大丈夫だろう(^_^;。


ジャッキアップしてタイロッドエンドを差込み、エンジンマウントのナットで無理やり固定してみる。ところが、元々ネジ山が合わないのか、はたまた山が潰れちゃってるのか、3回転ぐらい締めたところでそれ以上は全く締まらなくなってしまった。


そうは言ってもこの場ではもうこれ以上どうにもならない。
自宅までできるだけ直線で帰れる道順を考えて、フニャフニャするステアリングを握りしめながら数km走ってはナットの状態を確かめて、何とか30kmあまりを走破して帰宅。


ミッションを交換して足回りを組上げた時に、確かにネジ山の感触がおかしかったのを覚えている。翌日じっくり見てみるとやっぱりネジ山が崩れていた。
タイロッドエンドの代品は手配した。でも、とりあえず明日も出かけなくちゃなんないから、ダメ元でダイスでネジ山を切り直して新しいナットで固定。一応ガッチリ付いたみたいだからとりあえずこれで急場はしのげそうだ。


本来ならタイロッドエンドを外した時は都度ナットは新品にするべきとされている。素人整備はこういうところの認識が甘いんだと痛感。自分個人の問題じゃなくて、一歩間違えれば他人を巻き込んだ大事故になっていたかもしれない。今回ばかりは強く反省。
当ブログをご覧の皆様も充分ご注意くださいませ。