2008/10/25

ポンコツ車のヘッドライトを明るく!

ようやくクルマ屋から戻ってきた205。実はエンジン修理中に電装系の回路図を見てるうちに気になったことがあった。ヘッドライトの点灯回路だ。
ま、この時代の純正回路としては普通のことなんだろうけど、ヘッドライトの電源自体を室内のコラムスイッチでON/OFFするようになってる。配線長だけでも結構長いっていうのに、さらにその配線っていうのが実に心もとない細〜い電線。となればヘッドライト用にリレーをかませてやれば、暗いこの205のヘッドライトもいくらか明るくなるんじゃないか?高効率バルブなんてモノが無かった時代は、ワット数を上げたりフォグランプを付けたりする時に当たり前のようにやっていた改造だ。あの頃はいろんなバルブメーカーからリレーハーネスが販売されててそれを説明書の通りに取付ければ簡単にできたけど、最近はめっきり見かけなくなった。

そこで今回は自前で部品を揃えてハーネスまるごとこしらえてみた。もっとも、新たに揃えた部品はH4バルブ用のカプラぐらいで、あとはほとんどガラクタ箱にある材料で済んじゃったけど(^_^;。

ポイントとなるリレーは効率を考えたらできるだけバッテリの近くに設置するのがセオリーだけど、205のバッテリ周りはとにかくゴチャゴチャしていて空きスペースがない。そこで、バッテリとは反対側の一番スペースが空いているエアコンのリキッドタンク周辺まで、たまたま余っていた3.0sqの太い線(電流値的には2.0sqでも充分f^_^;)で電源を引き回し、ここにHiとLowそれぞれのリレーを仲良く並んで取付けた。制御回路は至ってシンプル。右ヘッドライト用の既存のH4カプラのHi、Lowの電圧でそれぞれのリレーコイルを駆動してやるだけ。昔、一部のトヨタ車なんかで必要だった同時点灯防止回路みたいなややこしいものは不要。リレーの接点から左右それぞれのバルブに行く二次側の電線は2.0sqにした。バルブの電流はHi側60Wでも60W÷12V=5Aだから、許容電流15Aの2.0sqなら少々引き回しても問題ない。
最後にエンジンルーム内を渡る配線をすべてコルゲートチューブと熱収縮チューブ、ハーネステープで保護して完成。

「今よりいくらかでも明るくなってくれれば」ぐらいの気持ちでやってみた作業だったけど、結果はビックリ!明らかにすごく明るい!きっとこれこそが高効率バルブ本来の明るさなんだろう。今までその差分を熱として捨てていたと思うとなんだか損してた気持ちになった。

しかし、喜んでるばかりじゃなくてちゃんとオチもあります(笑)。高効率バルブメーカーのホームページの注意書き。
『標準の電装系に対し、電圧降下の要因である抵抗を下げ、電流の許容範囲を向上させる"リレーハーネス"を装着した状態で高効率バルブを使用すると、バルブの設計基準を上回る明るさを発揮する反面、発熱量の上昇によるランプ損傷の原因となります。また、発光部であるフィラメントへの負荷の増大により寿命への影響等が発生する場合があります。』
予備のバルブを常備してないとヤバそう(^_^;。

2008/10/18

走行中いきなりエンジンストップ!<解決編>

入院から1ヶ月、この日も朝から整備工場だ。相変わらず原因がつかめぬままプラグを替えてみたり燃料ポンプを交換してみたり・・・。
大将「面倒だけどタイミングベルトをもう一度調べてみるか?」。
俺「そうだねぇ」
大将「じゃあ頑張って。工具はテキトーに使っていいから、わからないところがあったら声掛けてくれ」
俺「え〜っ、俺がやるの〜?」
大将「自分のクルマなんだから当たり前じゃん(笑)」

タイミングベルト交換作業、一応独学でやり方だけは調べてたけどかなりめんどくさい印象があったからこそ今回は大将に頼んだのに、結局は自分でもやってみるハメに(苦笑)。
右前輪を外し、奥のカバーを外し、エアコンベルト、オルタネータベルトを順に外し、カムプーリとクランクプーリの位置関係をマーキングして、ベルトカバーを外し、テンショナを緩めて・・・あ〜〜〜マジに大変なんですけど〜。

異変に気付いたのは上側のベルトカバーを外した時だった。写真の通り、よく見るとベルトのコマのピッチがプーリ端部で微妙にズレている。
大将「こないだタイミングベルトを交換した時、テンショナは前期型の113コマ用だったんだよな?ってことは114コマのベルトじゃやっぱりまずいんじゃないか?」
113コマのベルトと比べてみると、長さはあまり変わらないもののなるほど確かにコマのピッチが微妙に違うのだ。






つまり、こういうことだと思われる。

1.車検時に交換してもらおうと持込んだ部品は“後期型114コマ用ウォータポンプ”、“後期型114コマのベルト”、“後期型114コマ用偏芯ローラ式テンショナ”。

2.ところがエンジンを開けてみてビックリ、付いているテンショナはなぜか前期型113コマ用と同じ“スプリング式テンショナ”だった。

3.車体自体は年式もエンジン形式も紛れもない後期型なので、「おそらくテンショナの形式だけがたまたま前期型なんだろう」と考え、テンショナはそのまま交換せずにウォータポンプとベルトはすべて114コマで組上げてしまった。

4.しかし(ここは想像だが)後期型に切り替わって間もない時期のクルマだったため、エンジン本体は後期型でありながら実はメーカーはタイミングベルト回りの部品にすべて前期型113コマの在庫品を流用していた。

3.ということは、カムプーリもクランクプーリも113コマ用であるため、114コマのベルトではすべて微妙にコマのピッチが合わない。が、ほんのわずかなズレなのでベルトの弾性でその時はとりあえずうまく回ってしまった。

4.クルマを引き取って、そのまま数百キロも走ったところでズレに耐え切れなくなったベルトがついにコマ飛びを起こし、いきなりエンストした。

結局、最初に年式だけを頼りに部品一式を手配した私の責任ということだ(;_;)。
「さあ、暗くならないうちに頑張って交換してね〜!」の大将の冷たい声(-.-;。仕方なしにただでさえ手の入らないような隙間のボルトをなんとか回し、ヒーコラヒーコラ言いながら(笑)ウォータポンプとテンショナ、そしてベルトを前期型113コマ用に交換。
大将「すっげー、このヘンタイ男、ホントに1人でやり切っちゃったよ!」って、うるさいっ(笑)!
でも、エンジンが一発始動した時にはあまりの嬉しさにマジに涙がこみ上げましたぞ!

・・・すっかり夜も更けた帰り道。久しぶりの205。ミニも悪くないけど、やっぱり俺はこのクルマだなぁと実感。独りニヤニヤしながらステアリングを握る姿を見た対向車はさぞかし気味が悪かっただろう(笑)。

2008/10/12

走行中いきなりエンジンストップ!<試行錯誤編>

いきなりのエンジンストップからそのままレッカーでおなじみのクルマ屋に運ばれた205。症状から想定される部分の部品待ち期間も含めて、入院は三週間を超えた。
とっくに交換時期を過ぎ弱っていたバッテリはひと回り大きい新品に交換した。プラグ、イグニッションコイル、ディストリビュータ、イグナイタ、エアフローメータ、燃料ポンプ、インジェクタ、TDCセンサ、ECUといった電装系はどれもきちんと作動している。各シリンダに圧縮計を取付けてみるも全く悪いところはないようだ。エンジンの三要素「良い混合気・良い圧縮・良い火花」は見た目の上では揃っている。「どうしてかからないんだ?」クルマ屋の大将も、たまたま立ち寄って手伝ってくれたジャガージャパンのベテラン整備士さんも口を揃えて言う。
残るは、たまたまこの時測定器が見当たらなくて測れなかった燃圧の低下ではないかということになった。14万kmを経過した燃料ポンプだけに見かけ上作動はしてはいるものの充分機能を発揮していない可能性は高い。もう時間も遅いのでとりあえず後日、大将がテキトーなポンプを付けて試してみることになった。

とりあえず、まだしばらく乗ることになりそうなミニのカーステでも直すか(苦笑)。