とにかくバラして調べてみることにした。
虫眼鏡でよーく見ると右の端子が基板からかすかに浮いていた。家電品の電源スイッチやイヤホンジャックなんかでもよくあるハンダクラックだ。外から力がかかる部分には付きものだから仕方ないと言えば仕方ない。
うまく押せた時はスイッチ自体がわずかに沈むことで端子が基板に触れてロックが効いたんだろう。
浮いてた端子はもちろん、念のため3つあるタクトスイッチ全部の端子にハンダを盛り直して修理完了。
クルマを止めるたびに感じていたストレスともこれでおさらばだ。
プジョー205CTI。 1983年、ちょうど高校を卒業し運転免許を取った頃にデビューしたフランス車。あの頃、カー雑誌でひと目見て憧れたものの、300万円を超えるクルマなんてモノは夢のまた夢でした。 やがて'90年代半ばにはとうとう生産中止。後継モデルは現代風の角のとれた流麗なデザインになりましたが、あの頃の憧れはそう簡単に捨て去ることはできません。オープンであることを除けば当時のファミリアやカローラIIとたいして変わらない外観なのに、どこか垢抜けてて洒落たイメージに映るのはさすが世界的デザイナー・ピニンファリーナの実力。 そんな20年近く恋焦がれた夢を叶えるべく、2002年、「買い手が付かなければ解体屋送り」と言われた'92年式ポンコツ車を愛人に迎えたおーしまの奮闘記。