2009/05/10

怪奇!揺すると止まるエンジン!

それは突然起こった。
ボンネットを開け、いつものようにクーラントを補充し(いや、普通の国産車では滅多にやる作業ではないが(笑))、オイルのレベルを確認し、エンジンをかけてご機嫌を伺う。
「よし、今日も調子いいぜベイベ〜!」
気分よくボンネットをボカンと閉めたと同時に、ありゃりゃ???エンストだよ。
再びボンネットを開け、エンジンをかけてあちこち叩いたり揺すったりしてみる。
またエンストした。
エンジンをかける→あちこち揺する→エンストする→またエンジンをかける、という行程を何度も繰り返してだんだん怪しい部分を絞っていく。どうもエンジンルーム右側のバッテリ周辺が怪しい感じだ。
今度はエンストしたままの静かな状態で揺すってみる。すると、「カチカチッ」という小さな音。耳を澄ましていろいろな部品に手を触れながら揺すってみる。
音の主はエンジンルーム右上の黒いボックスに収まっている3個のリレーのうちのひとつだと判った。しかもこいつを揺すってやるとカチカチ言う。
「何のリレーだろう?」
回路図と睨めっこしながら調べると、このリレーの動作に合わせてキャニスターパージ弁も動く音がすることからインジェクタサプライリレーであることが判明。こいつがOFFするとインジェクタに電圧がかからなくなり、エンジンにガソリンが噴射されなくなるからエンストするのは当然だ。

しかし、ここからが問題。このリレー自体は揺することでカチカチ作動してるわけだからこれはこれで正常だ。実際にリレーを交換してみても症状は同じだった。となると、このリレーのコイルにかかる電圧が振動によって不安定になってしまう要因を見付けなくちゃなんない。回路図を見ると、やっかいなことにこのリレーのコイルはコンピュータからの電圧でON/OFFされるようになっている。となるとコンピュータの故障だろうか?いや、だったらこのリレー自体を揺すってカチカチ言うことの説明がつかない。原因はリレー周辺にあるはずだ。
リレーのソケットの接触不良?念のため写真のようにソケットの端子を抜いて、端子自体にテスタを当てて揺すってみてもやっぱり電圧がふらつく。

となるともうここより手前の配線しかない。思い切ってリレーのコイルとコンピュータを結んでいる配線をソケットから3cmぐらいのところでチョン切ってみた。
切り口にテスタを当てて揺すってみると・・・今度はふらつかない!どうやらソケットを出てすぐのところで内部断線していたようだ。ちょうどリレーを収めている黒いボックスの縁に常時当たっている部分なので、この応力によって断線したのだろう。

となるとこのリレーにつながっている他の配線も同じような境遇にあるはず。4本の配線をすべてをソケットから3cmのところでブッタ切って、ソケットもリレーも新品に交換した。

結果、無事に叩こうが揺すろうがエンストしないクルマに戻った。今思えば、あの頻繁に点灯していたエンジンチェックランプはこれが原因だったのだ。エンストまではしないもののインジェクタの燃料噴射が時々お休みしていた可能性はかなり高い。

・・・石川県往復で叩き出した16.7km/Lの燃費新記録って、もしかしてインジェクタが時々お休みしてたせいだったりして(苦笑)?

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

実は…似たような状況になる事があります。

私の場合は
1) 30分くらい祈る(後に自動的に復帰)
2) エアクリのインテークマニフォルドを外す
3) エアフロ廻りを叩く

などで復帰しトラブルシュートの端緒も掴めない(尤も、数ヶ月に一度あるかないか、なので)ので困って(ホントか?)ました。

なので、このアイディア、戴きます。
いつもごちそうさまです 。:-)

おーしま さんのコメント...

部品自体の不良なら特定しやすいけど、今回のようなリレーソケットやコネクタ類の付け根での断線ってのは特定するまでが本当に厄介ですね。今後増えてきそうな予感がして恐いです(^_^;。
最終的には配線すべてやり替えなくちゃなんないのかなぁ(;_;)。