2021/07/01

水も滴るいいクルマ

今回は修理報告ではなく、絶好調報告。
とにかくエアコンが絶好調なのである。
1年前にコンプレッサを交換して以降、まったくのノントラブルなのである。

冷媒漏れも皆無。1年間追加チャージは一度もしてない。コンプレッサ交換前は間違いなくどこかから漏れていたんだけど、完治してしまったようだ。おそらくコンプレッサのシャフトシールから漏れていたんだろう。

外気温が20℃以下の時にエアコンを入れようものなら、エバポレータが完全凍結して風が出てこなくなっちゃうぐらいよく冷えるのだ。

そこそこ暑い日に連続使用していても冷却水温が別段上がることもないし、駐車場に止めれば除湿したドレン排水で縁の下にしっかり水溜りができてる。縁の下にオイルでもクーラントでもない水溜りができる205はもう多くはあるまい(笑)。

炭化水素冷媒にしたのが効いてるのか、ずっとエアコンONでも燃費低下もほとんどなく、高速道路主体ではあるけど11〜13km/Lを維持。

こうなるといよいよオートエアコン化計画を実現したくなるねぇ。

2021/05/01

やたら遠回りになったブッシュ交換

フロントのロワアームとスタビライザを結んでいるブッシュ、もう数年前からゴムがボロボロに劣化して役立たず状態だった。加減速するたびにカクン、カクンとショックを受ける。
交換しなくちゃ、と思って何度か英国にブッシュを発注してるんだけど、毎回違うサイズの物が送られてきていつまでも交換できない状態でいた。部品番号は間違いないのに。
で、今回、サイズまできちんと掲載されている部品屋さんに発注したところ、ようやく正しいブッシュが送られてきた。

まずはロアアームを外して劣化したブッシュを外す。裏表2個のブッシュがロアアームに圧入されているんだけど、これが一筋縄じゃ外れない。ハンマーとマイナスドライバやらタガネやらを駆使してまずはなんとか表側のブッシュをこじり出す。

裏側のブッシュを外すには表側から何か手頃な当て金をかまして引っ叩いてやるのが早そうだ。外径35mmの鉄パイプ状の物がピッタリだ。これがひとつあればあとで新しいブッシュを叩き込む時にも使える。

ガラクタ箱やら物置やら探してみたけど、ちょうどいいサイズの当て金がないからホームセンターに探しに行くことにした。

ここから話は大きく脱線していく。。。

わが家からホームセンターは3kmばかりある。クルマは今、フロントをバラしたままのこの205しかないから自転車で行くことにした。

久しぶりに自転車を引っ張り出してきたら案の定タイヤの空気がない。205に常時車載してある電動のエアポンプを使って空気を入れることにした。自転車のタイヤぐらいなら数十秒もあればパンパンになる。シガーライターから電源を取るタイプなんだけど、205はシガーライターを取っ払っちゃってあるから、普段はこれまた205に常備している充電式のジャンプスタータを電源代わりに使っている。

ジャンプスタータとエアポンプをセットして、エアホースを自転車のタイヤにつないでスイッチを入れる。「あれ?」うんともすんとも言わない

安物の電動エアポンプ、もう壊れちゃったかな。
バラしてみる。圧縮機構側はモータと直結の1気筒のレシプロ式、難しい構造じゃない。調べてもおかしなところはない。おそらくモータ側の故障だろう。モータ側のカバーを外したら、ブラシもろとも外れてきた。だいたい直流モータが動かなくなる原因はこのブラシ周りなんだけど、外れてきちゃったからここが原因なのかどうか今となっては推測不能。とりあえずモータ内部を掃除だけして元に戻すことにした。

が、元に戻すのがひと苦労。言葉では表現しにくいけど、プラス・マイナス両側のブラシを引っ込めながらシャフトを通してロータにセットしなくちゃなんない。何回も失敗しながら三十分ぐらいかかってようやく元に戻した。

やっぱり動かない。。。

いや、ちょっと待て、今の目的は電動エアポンプを直すことじゃない。ホームセンターに行くことだ(笑)。

電動エアポンプはひとまず諦めて、普通の空気入れを使うことにした。物置から出してきて空気を入れてみる。「あれ?」スカスカでぜんぜん手応えがない

空気入れをバラしてみる。案の定、ピストンの皮パッキンが劣化して役立たずになっていた。ま、空気入れで壊れるのはここしかないけど。
とりあえず皮パッキンの代わりになる物はないか探してみるけど見当たらない。

いや、ちょっと待て、今の目的は空気入れを直すことじゃない。ホームセンターに行くことだ(笑)。

結局仕方ないから30分歩いてホームセンターに向かう
ノギス片手に外径35mmぐらいの筒状の金属を探す。
おおっ、24mmのソケットレンチがピッタリだ!わが家のソケットは細くてダメだったんだけど、こいつは肉厚なのか外径35mm。

30分歩いて家に戻る

再度ロアアームのブッシュ外しにかかる。
買ってきたソケットレンチを当てがって、デカいハンマーで一発ガツン!おお、きれいに抜け落ちた!やっぱり適した道具があると作業が早い!(・・・って、ここまで余計な作業で3時間以上ロスしてることはすっかり忘れてるよ(苦笑))

写真「旧」の右側がタガネやマイナスドライバでこじって外した1個目、左側がハンマー一発でスコッと抜いた2個目。全然違う形に見えるけど、生前の姿は全く同じ物。

同じ要領でもう一本のロアアームのブッシュ2個も外す。

旧ブッシュを抜いたあとのロアアームの真ん中の穴に裏表両側から新しいブッシュ2個(写真の「新」)をはめ込む。ここは本来なら油圧プレスで圧入するんだろうけど、そんな道具はないから叩き込むしかない。かなりきつそうだから、ロアアームの穴の内側とブッシュ外側の両方をサンドペーパーで削って少しでも入れやすくしておいた。

24mmのソケットとデカいハンマーで新しいブッシュを叩き込む。さすがに抜く時みたいに一撃でスコンとはいかない。叩く位置を少しずつずらしながら均一に叩き込んでいく。

裏表共に叩き込んで完成。
もう一本の方も同じように叩き込む。

さあ、元どおり車体に戻して試運転だ(もちろん、足回りだからきちんと本締めを確認!)。

今まで当たり前のように慣れちゃってたカクンが全くしなくなった。かなり若返った感じだよ、これは。


あ、ちなみに、動かなかった電動エアポンプは、ポンプの故障じゃなくてジャンプスタータの方の故障でした。。。バッテリにつないだら元気に動きました。

2021/03/20

触媒コンバータ交換

イギリスに発注した触媒コンバータ、わりとデカいしコロナ渦中だから手に入るまで時間がかかると思ってたら、わずか5日ほどであっさり到着
今は英ポンドは高めに推移してるから日本円換算ではやや高めだったけど、それでも送料込みで1万7千円ぐらい。半年前ならもっとポンドが安かったから1万4千円ぐらいで買えたと思うとちょっぴり悔しい。
でも、国産車の触媒が4万だの5万だのすることを考えたらそれでもやっぱり格安だ。

今回購入した触媒は厳密には日本仕様じゃなくてEURO2規格の品物。さすがに日本仕様なんてのはイギリスにはない。よく比べてみると大きさや形状が若干違うけど、パイプの長さとジョイントの構造は同じだから取付けるには問題なさそうだ。

先週復旧したばかりの触媒(と言っても中身は空っぽだけどね)を取外して、新しい触媒をあてがってみて念のためうまく付くか確認。うん、大丈夫そうだな。

唯一明確な相違点は排気温度センサのジョイント口が付いてないこと。EURO2規格では排気温センサは不要なのか、もしくはどこか別の所に付いてるんだろうか。
排気管に穴を開けて、、、とも考えたけど、数百℃の温度を検知するセンサだから多少の誤差はあんまり関係ないだろうと判断。センサの感温部を排気管にぴったり抱き合わせて、アルミテープを巻いた上でホースバンドで締め付けてみた。検知してるのはあくまで排気管の温度で、実際の排気ガス温度じゃないけど、まあほとんど同じだろう。変に穴を開けてそこから排気漏れなんてされても困るし。

ちなみにもう一つのセンサ=O2センサの方は取付口がちゃんと付いてるから、こっちは問題なし。

無事取付け完了。
正規の触媒じゃないけど、排気音も静かになったし排ガスも臭くなくなったからおそらく大丈夫。これで堂々と走れそうだ。

2021/03/14

スパークプラグは重要、じゃなかったかも。。。

また不調。元日に交換したスパークプラグ、どうも本当の原因はこれじゃなかったようだ。同じような症状が再発。
エンジンは一発始動、アイドリングも静かで安定してる。街中も普通に走れる。なのに・・・
坂道を登れない
元日に修理した時よりも明らかに悪化している。平坦な道ならほとんど違和感なく走れるのに、とにかく登り坂となると全然ダメ。アクセルをベタ踏みすれば2速までシフトダウンして登ろうとするんだけど、スピードは上がらない。高速道路のインター(こんな状態で行くなよ、俺)も下り坂で合流(そんなのあんまりないけど)するなら問題ないんだけど、登り坂だと頑張っても60km/hぐらいまでしか加速しないから合流が恐過ぎる。本線上では80km/hぐらいで巡航はできるんだけど、わずかな登り坂でもシフトダウンする始末。
アクセルを踏みまくるから当然燃費も悪化、水温も高めを推移。

1月のトラブルであちこちさんざん調べてるからもう点火系、燃料系じゃないと思う。回転が上がってて登坂できないならおなじみのミッションの滑りもあり得るけど、今回は回転自体が上がらないからこれも無罪。

別件でクルマ屋の大将に用事があったので、ついでに症状を話してみた。
「それ、触媒ふん詰まってるんじゃじゃないか?」
即答で返ってきた。

面倒だけど渋々触媒を外してみた。だってさぁ、大将はそう言うものの、3年前にファイバースコープで覗いてみた時は何ともなかったから大丈夫だと思うんだけどねぇ。。。

ガラガラガラ〜!
ありゃりゃ、出てきちゃったよ、触媒の破片。さすが大将、悔しいけどビンゴですわ!

見た目は消し炭。いや、例えはよくないけど、お骨・・・。

振ったりこづいたりするたびにどんどん出てくる。ひとしきり出切ったものの、振るとまだ中でガラガラ言ってる。デカいのがいくつも残ってるようだ。

もう思い切ってホルソーで穴を開けて出すことにした。
覗いてみると、エンジン側の破損がひどくて、マフラー側はそれほどでもない。
大将から「抜くなら全部完全に抜かないとまた詰まるぞ」と言われてるから、マフラー側も穴からマイナスドライバーとハンマーで砕きながら出す。ひたすら出す。写真はすっかり出し切った状態。

出し切った。大量のお骨と綿、そして靴紐みたいなのが2本出てきた。
それにしてもこんなにたくさん出てくるとはびっくり

ひと休みしながら耐熱塗料で化粧直し。どうせ交換しなくちゃなんないんだけどね。


開けた穴はアルミ板をビス留めして塞いで、とりあえず車体に元通り復旧。

もちろん触媒無しで公道を走るのは違法行為だってわかってるから、新品は発注済み。でもね、でもね、ゴメンナサイ、ちょっとだけ試走させて(苦笑)。
うひゃー、走る走る!これが本来の205の性能なのか!発進も軽快、急な坂道もなんのその!初めて乗った時の楽しさがよみがえってきた。
大将からは「うるさくなるし排気も臭くなるからほどほどにしとけ」って忠告されたけど、予想したほどのうるささじゃない。排気の匂いだって、昔のクルマはみんなこんな匂いしてたよね?っていうちょっぴり懐かしい香り。しかも、高速道路主体とはいえ燃費はなんと14km/Lを叩き出した。
・・・はいはい、なるべく乗らないようにしますってば。なるべく、ね。

2021/02/20

知らないうちに割れてるウィンカー

帰宅途中の高速のパーキングエリア。ふと気づくと左前のウィンカーの下の方が砕けてる。何かがぶつかったというより、モロけて崩れ落ちた感じだ。そもそもバンパーより引っ込んだ部分だから、ぶつけられたりする位置じゃない。経年劣化なんだろうな。

ライト類は他車部品の流用が利かないから、サイドマーカー、ヘッドライトはもちろん、フォグランプ、リアコンビネーションランプも世の中から消えちゃう前に一式新品を在庫してある。
片側だけ新品なのもみっともないから、左右共に交換。

ホントは来年30歳を迎えたら一気にライト類全部をピカピカの新品に交換してやるつもりでいたんだけど、この際全交換しちゃおうかなぁ。。。

2021/02/13

スーツでは座りたくないシート

おそらく全世界の205オーナーの悩みがフロントシート。205のシートはそれ自体は今でも評価が高いんだけど、経年劣化で見た目がもうどうにもならないぐらいボロボロ。縫い目はほぼすべてがほつれてるし、表皮もところどころ破け穴が開いちゃってる。で、そこから中のウレタンが粉になって落ちてきて、シートの下はウレタン粉だらけ。あまりの汚さにスーツで座るのがためらわれるほど。
そこで、気休めなのは承知でシートカバーを付けることにした。以前、安さにつられて2席で二千円ぐらいのカバーを買ってみたことがあるけど、これはあまりに安っぽくて『シートカバー』って言うより『シート袋』だったから、今回は1席で二千円以上する高級品(笑)を試し買いしてみた。

取付けにあたってはただ被せるだけじゃ芸がないから、一度シートをそっくり外してできるだけきれいに掃除することにした。

普段見えないところは表面以上にひどい状態。布地の部分は腐ってて簡単にちぎれるし、シートレールの内側はホコリが溜まってフェルトみたいになってる。リクライニングのギアまわりはグリスとホコリでダンゴ状態。

掃除機とブラシでできるだけきれいにして、さらに重いけど振ったり叩いたりしてウレタン粉もできるだけ排除。

ひととおりきれいになったらシートカバーを装着。せっかく車外の広い場所でやるんだからシワにならないように伸ばして、ゴムバンドをうまく引っ張って、そう、できるだけ美しく!

ジャーン!出来上がって車内に取付けた状態がこれ。サイズもピッタリで装着も我ながらうまくできたような気がするんだけどどうだろうか。

試し買いだから1席分しか買わなかったけど、これなら助手席分も追加発注確定だな。

ちなみに参考までに今回購入したシートカバーは『ボンフォーム・4334-50R』ってヤツです。