2024/11/06

ご無沙汰しました(その2)

半年間も放置状態でスミマセンでした。。。
実は、6月に工事渋滞で停車したところを背後から追突されまして、長期入院しておりました(あ、私自身じゃなくて205の方です!今回人間はまったくの無傷です!)。

左写真が直後の状態。ぱっと見はそれほどたいしたことなさそうに見えるけど、実はトランクルームが数十センチは押し込まれていて、トランクもバンパもリアフェンダーも歪んでるという重症。。。前回の追突と違ってノーブレーキで突っ込まれたわけじゃないから、押し出されて前の車にもドーンってことがなかったのがせめてもの救い。前半分は無傷。

クルマ屋の大将「どうせ『廃車』っていう選択肢はないんだろ!?」
私「廃車するぐらいなら死ぬもん!!」

・・・フレーム修正、中古部品の輸入、板金修理、塗装に4ヶ月以上。。。
そしてこのたびようやく復活しました!

大将の店で、直ってピカピカの205と久しぶりの再会!年甲斐もなく思わず頬ずりして泣いちゃったよ(苦笑)。だって、出会ってから4ヶ月以上も離れて暮らしたことないんだもん!・・・故障して4ヶ月以上動かなかったことはあるけどさぁ(笑)。

前回の事故以降はリアガーニッシュは純正の洗濯板タイプだったけど、今回たまたま中古で調達できたトランクフードが当初と同じオプション仕様。元どおりの後姿に戻るというオマケ付き!

事故については、バックミラーで一生懸命ブレーキを踏んでる表情が見てとれたから、ぶつかってきた相手を責める気はない。ただ、唯一許せなかったのは現場に来た若いお巡りさんだ。
「えーっと、こちら軽自動車、、、ですよね?」
「1900ccの普通車ですってば(怒)!!」

2024/05/25

これはもう持病だね・・・

何でだろう。。。このクルマ、何かいじると決まって関係ない所が壊れる。。。

今回はおなじみ=スピードメータ不動。通算4回目。走行中にストンと0km/hになった。

原因は、毎度のことながらスピードメータワイヤのメータ側根元での断線。

デジタルメータを付けてあるから、スピード自体はわかることは不幸中の幸い。って、最近おんなじようなことを書いたよなぁって思ったら、去年換えたばかりだよ!

おなじみフランスのL'Aventure』にスピードメータワイヤを発注。これまで20年で4本も交換してるから、10年先を見越して今回は思い切って2本注文した(笑)。商品より送料の方が高いからもったいないしね。

今回も5日で届いた。すごいすごい!

あらかじめ内部に潤滑油をたっぷり注ぎ入れて滑りを良くしておく。

ワイヤーの交換。
ギヤボックス側の接続はわけないんだけど、案外手こずるのがこっちのメータ側。エンジンルームからここまでのルートが一直線じゃないから引込むのが大変。まあ、一直線じゃないからこそよく切れるんだろうけどね。
今回は先に太めの針金を通して、それをガイドにして引込んだ。

交換後の結果は上々。デジタルメータとの誤差もなく、針ぶれもなくなった。さあ、今回はどれぐらい保つのかな。。。

そうそう、せっかくだからメータワイヤと一緒についでにプジョーマークも注文。グリルも塗り直して顔だけ新車!

2024/05/12

突然エアコンが効かなくなった。

 先週大改造を行って空調制御もバッチリ決まってたのに、今週になって突然エアコンが効かなくなった。いや、正確に言うと冷えてはいるんだけど吸入配管温度が19℃ぐらいまでしか下がらない。だから吹き出す風も生ぬるい。これまで10℃以下に下がってたのに、明らかにおかしい。
耳を澄ますとエンジンルームの下の方からカタカタ音がする。コンプレッサからの異常音だ。
・・・『弁割れ』の言葉が頭をよぎる。
コンプレッサを外して、とりあえず簡単に外せる背面側(クラッチ側じゃなくて配管側)をバラしてみた。このSD508タイプのコンプレッサはこれまでも何度か完全に分解してるからもう手慣れたもんだ。

5気筒のピストンを覗く。
ん?なんじゃ、この都こんぶみたいなのは!?

取り出してみると昆布じゃなくて金属片。弁割れ確定だね。
ピストンも荒れてるし。

カバー側を見てみる。
他の4気筒と明らかに違って、吸入弁が完全に割れてなくなってる。破片がすべて発見できなかったことには一抹の不安が残るけど、リキッドタンクあたりで留まってることに期待するしかない。

裏返すと、吐出弁も破断していた。幸いこっちは破断面がぴったり合ったから、細かい破片の流出はなさそうだ。

さらに、よく調べるとまたしてもオイルはほぼ空っぽだった。同じ過ちを二度も繰り返すとは!
前回は面倒なピストン側が壊れたけど、今回は弁側だったのがせめてもの救いだ。

前回はコンプレッサごと交換しちゃったから、新品のコンプレッサにプレチャージされていたR134a用のPAGオイルをそのまま使ったけど、今回はPOE(ポリオールエステル油)をチャージした。
レトロフィットでR12時代の鉱物油が残留してる場合は確かにPOEの方が具合がいいんだけど、今回の場合はさんざんPAGで回しちゃってて今さら鉱物油分なんて残ってないだろうからホントはそのままPAGでもいいんだけど、手持ちのオイルがPOEしかなかったのよ。
サンデンSD508そっくりのニセモノコンプレッサだけど、一応サンデンのサービスマニュアルに従って135cc注入。

さて問題は、はたして交換用の弁なんてものが入手できるのかどうか。。。しかも、そこそこ暑くなってきてるから船便で何週間もかかるってのも困る。。。
どうにもならなきゃコンプレッサを丸ごと交換するしかないんだけど、この円安の中、前回のように数千円では買えないからできれば避けたい。

期待しないでネットで検索してると、SD508用バルブセット、なんとAmazonにあるよ!千円ちょっと!!しかもお急ぎ便で明日の朝着くって!!!

翌朝起きたらホントにもうポストに届いてた。
これよこれ、間違いない。

それにしてもAmazonさん、今回のバルブセットも以前のブレーキディスク同様に私の需要を見越して小田原の倉庫にストックしてたんじゃなかろうか(苦笑)。。。

朝7時から作業開始!
届いた部品を組み付けていく。

車体に取付けて真空引き。
この間にゆっくり朝ご飯だな。

一時間ほど真空引きしたのち、ガスをチャージして試運転。
低圧はちゃんと下がってるし、コンプレッサからの異音も完全になくなったからおそらく成功だ。

状態確認には先週取付けたスイッチパネルの冷媒吸入配管温度計が大活躍。エバポレータ出口の温度だから、ここが下がってくれれば確実に冷える。
2,000rpmで2.8℃まで下がった。ともすればエバポレータが凍結しかねないぐらい充分過ぎる冷え具合だ。
今年の夏は快適に乗り越えられるかな〜。



2024/05/06

大型連休の大型整備

 時間さえあればずっとずっとやりたかったことがあった。でも、これをやり始めたらおそらく2〜3日は走らせることはできなくなるだろう。。。

まだ1ポンド130円ぐらいの円高の頃に買っておいた室内カーペットの交換だ。今のカーペットはもうすっかり劣化していて、見た目が白ボケてきただけじゃなく、ちょっと引っ掻いただけで裂けてくる。

これまでもやりたいとは思ってたものの、なかなか時間が取れなかった。・・・っていうか、まとまった休日はたいていトラブルの修理が優先でこんなのはあと回しになっていたっていうのが実情。

このところすっかり絶好調な状態で迎えた今年の大型連休。やるなら今しかないのだ!

前後のシートやらセンタコンソール、サイドブレーキカバーやらを取り外してからいよいよカーペットを剥がす。ひたすら剥がす。カーペットの下にはアンダーフェルトと呼ばれる下地材もあるから、これも剥がして、スチールの床が露出した状態にする。もうあと戻りはできないぞ。

カーペットはフロントのバルクヘッドまで被ってるから、ダッシュボード下半分もバラさなきゃ交換できない。ああめんどくさい。。。

すっかり除去できたらまずは細かい段差を埋める小さなフェルトを貼っていく。英国製のカーペットセット一式にこんな小さなパーツもちゃんと同梱されていることには感心した。
接着には3Mのスプレーのり99を使用。2本も買っちゃったけど1本で十分だった。

その上にアンダーフェルトと呼ばれる下地を貼っていく。これで床面の段差がさらにが均される。

最後にカーペットを敷き込んでいく。しょせんサードパーティの輸入品、どうせ現物合わせであちこち切った貼ったしなくちゃなんないだろうなぁ、、、と思ってたけど、これが案外正確な寸法で作られていてびっくり!

新品のカーペットは気持ちよくて、このまま寝そべって一時間ぐらい寝てしまった(笑)。

これからやろうと思っている人がいたらひとつだけ注意。
シートとシートベルトを固定しているボルト類の穴は、現物合わせでカーペットに自分で開けなくちゃなんない。ところが、カーペットを敷き込んじゃうとその穴は見えなくなっちゃうから、敷き込む時に穴の位置を確認して印を付けておいた方がいい。穴あけには10mmぐらいの皮革用ポンチがあると便利。

今回は完全にあとの祭りで、目打ちで表面を突っつきながら穴の位置を探す羽目になった。。。(ちなみにこの写真の穴の位置は間違ってるので注意!)

カーペットを交換するにあたって、センターコンソールもバラすことになったから、ここでせっかくだからこれまた以前からやりたかったもうひとつの大改造もこの機に決行!ぶっちゃけ、カーペット交換よりもこっちが本題と言ってもいい。

バキバキ割れては接着剤やらプラリペアで直してたスイッチパネルを、今回全くのオリジナルで作り直したのだ。実はもう三ヶ月以上前から設計は始めてて、少しずつ組立ててた物が先日完成した。これを取付けてやろうと思う。

空調パネルの下のセンターコンソールは、枠だけ残して内側をディスクサンダーですっぱり切り落とした。
ここに新しく作った操作パネルが付く。

こんなだったパネルが、、、

じゃーん!!
スイッチだらけになりましたー!

ここ最近しつこくいじくり回してきた空調コントロールも最終版を搭載。ファンとA/Cを共にAUTOモードにすると次のような自動制御になる。
1.室温が設定温度より0.5℃以上低く、かつクーラント温度が40℃以上であればPID制御による強風暖房運転。
2.室温が設定温度±0.5℃以内、もしくは始動直後でクーラント温度が40℃以下の場合はPID制御による弱風暖房運転。
3.室温が設定温度より0.5℃以上高い場合は強風冷房運転。
4.室温が設定温度より0.3〜0.5℃高い場合は弱風冷房運転。
5.吸込空気の露点温度が16℃以上の場合はコンプレッサを強制ONし冷却除湿。これに伴い温度が低下した場合はPID制御により再熱。

気温変動が激しかったここ一ヶ月ばかり暖房から冷房までいろいろ試して調整した結果、車内温度は設定温度±0.3℃ぐらいに追い込めた。満足満足。

パネルの方は、上段左から
・オートライト(ON/OFF)
・フロントフォグランプ(ON/OFF)
・リアフォグランプ(ON/OFF)
・Motronicチェッカー
・幌操作(開/閉)
・ハザード(ON/OFF/押してる間だけON)

下段左から
・充電用USBソケット(上段45W/下段15W)
・エアコン温度表示(冷媒吸入配管/吸込空気)
・エアコンモード切換(オート/OFF/強制ON)
・デジタル温度調節計
・ファン風量切換(自動/OFF/1/2/3/4)

回路図はこちら(って、これだけじゃ何が何だかわからなさそうだけど・・・)。










アルミフレームとアルミ板でがっちり作ってあるから、これから20年は劣化してバキバキになることもなく機能すると思うぞ!

2024/04/07

ブロワファン(←しつこい)改良

一応完成したつもりのブロワファン強化だけど、このいつ砕け散るかわからない経年劣化したファン本体が気になって仕方ない。

ネットで徹底的に調べたところ、ダイハツの『88550-B2100』という品番のブロワファンがほぼ同じサイズだということがわかった。羽根の外径140mm、高さが70mm。ほぼドンピシャだ。採用車種も多いようで、中古品から新品までネットではゴロゴロ売られている。
もちろん、シロッコファン自体の寸法が同じっていうだけで、ポン付け交換できるわけじゃない。

ともかく中古品を買ってみた。
さすが国産品、ヘロヘロな純正品と違ってすべてがしっかりできている。
なにより素晴らしいのは羽根の幅が大きいこと。205のファンの三倍ぐらいある。シロッコファンの風量はこの羽根幅に比例するから、うまく流用できればさらなる風量アップが望める。

まずは本体からファンを抜いてみようとしたけど、先端の黄色いキャップがやたら固い!まあ、回ってる最中にファンが抜けたら困るから強固なのは当然だけど。
ゴリゴリやってチカラ技でファンを分離!
さあ、これをどうやって前回取付けた新モータとうまいことジョイントするかだ。今回もう一度一から設計し直すことにした。

3D CADを使って完成形を模索してみる。下の黒い部分は元々の205のファンベースを使用。こうすれば取付けに苦労しなくて済むと考えた。

今回3D CADを使った理由がこれ。シャフトのジョイント部分の設計。一番工夫が必要な部分なのに、実物を組合せてみてもファンとベースに隠れて直接見ることができないし、そうなると当然寸法も測りようがない。それが、3D CAD上で組立ててみてこれを断面表示することで、本来見えないシャフトの長さや各部のクリアランスを手に取るように確認できる。部品ひとつひとつの実寸を測って3Dデータを作るのは手間だけど、その準備さえできちゃえばその手間以上にこれは画期的だ。

設計に沿ってファンベースを加工する。205のボディ側とぴったり当たる部分を残して、不要な部分は思い切ってすっぱり切り落とす。もう後戻りはできない!

旧シロッコファンの軸径は6mmなのに対して新シロッコファンは8mmだから、シャフトも新調しなくちゃなんない。M8の段付きボルトの頭を切断して、新シャフトを製作。ホントは逆ネジのボルトにしたいところだけど、緩み止め対策をばっちりやって対応しよう。

設計通りに5mm径のモーターシャフトと8mm径の新シャフトを異径リジッドカップリングでジョイント。今回はモータもクーラントホースを使うのはやめて、ちゃんとアルミ円板で取付プレートを作って、ベースにがっちり固定した。

・・・そうして完成したプジョー205用新ブロワファンがこちら!
シャフトの長さだけ少し余裕をみたけど、それ以外は3Dモデル通り。回転モノはあちこちすぐに緩んでくるから、ネジロック剤やら爪付きワッシャやらを駆使して緩み止め対策も徹底した。
さあ、取付けて試運転だ。元々のブロワファンより明らかにしっかりしてるから、これは期待が持てるぞ!

と、その前に・・・旧ブロワファンで計っておいた吹出風速がこちら。
4.7m/sec。

そして、新ブロワファンの吹出風速がこれだ!
5.8m/sec!
二割以上のアップだ!計ってないけど205純正のヨワヨワファンに比べたらおそらく二倍ぐらいに強化されたんじゃなかろうか。それでいて音も断然静かで滑らかだ。

風量増は加熱・冷却能力増にもつながる。今年の夏は涼しい車内が期待できる・・・かなぁ。。。

2024/02/24

ブロワファン自動化

ブロワファンを強化したのはいいけど、やっぱりうるさい(笑)。
温度調節計に警報出力が1点あるので、これを使って設定温度と室内温度の差が大きい時だけ高速回転、設定温度±1℃以内になったら低速に切替えてやろうと考えた。

今付いてるOFF-1(弱)-2-3-4-5(強)と切替えていた風量調節用の6接点のロータリスイッチを、自動-OFF-1(弱)-2-3-4(強)に変更。『自動』にすると上記動作になる。

ついでに、『OFF』の時はコンプレッサが入らないようにインターロックも組込んだ。

回路的にはロータリスイッチ以外はリレーと抵抗器だけの構成だから、小さなユニバーサル基板上にまとめた。

出来上がった回路を配線して完成!

温度がオーバーシュートしても高速回転になっちゃうのが欠点。まあ、その時は手動で止めるか弱運転に切替えればいいんだけど。
警報接点が二つあるともう少し気の利いた制御ができるんだよなぁ。

(その後、最終版では2警報接点タイプの温度調節計を入手したので、オーバーシュートした際には冷房がONするように改良)

2024/02/23

ブロワファン強化作戦

注:JISでは送風圧力0.01MPa未満を『ファン』、0.01以上0.1MPa未満を『ブロワ』と呼ぶのが正式ですが、本ブログでは一般的な通称に倣って『ブロワファン』とさせていただいております。「頭痛が痛い」みたいで気分的にはやらしいのですが。。。

またも空調ネタで申し訳ないけど、205に乗り始めた頃から気になってたことがある。
なにしろヒータのブロワファンが弱い直結で回してみたり、効率のいいPWM制御に換えたり、いろいろやってきたけどそもそもモータが弱すぎる。普通のクルマならファンを最強にすれば轟音とともに爆風が吹くのに、205ときたら直結運転でもそよ風程度だ。冬は暖まるまでやたら時間がかかるし、夏に至っては(エアコンの能力不足もあるけど)風が弱いからちっとも涼しくない。
何かいいアイデアはないものかとネットを調べてたら、どうやら世界中の205オーナーさんたちも一様に感じていることだとわかった。「イスラエルで乗ってるけどファンが弱すぎて涼しくない!」「真冬、フロントガラスの氷がなかなか溶けなくて遅刻しちゃう!」等々(←google翻訳です)。

ブロワファンを外して回転数を測ってみた。2,349rpm。
車体に装着状態だと圧損がかかってもっと落ちるんだろう。

こちらはファンを外したモータ単独の無負荷状態の回転数。4,002rpm。

要はこれより高い回転数で回るモータなら風量はアップするはずだ。ダメ元で根本的にモータを変えてみることを計画。

でも、もちろん205用の強化モータなんてものはない。amazonで探してみた。

選んだモータはDC12V150Wで無負荷回転数6,000rpmというシロモノ。3,199円。まあ、「選ぶ」とか言っても特性線図みたいな気の利いたものはないからほぼ博打だ。もしかすると負荷がかかったら一気に回転数が落ちちゃうダメモータかもしれない。

とはいえこれまでのモータが無負荷で4,000rpmだったから、6,000rpmなら1.5倍。もし偶然にも似たような特性なら、ファン付きの状態で3,500rpmぐらいになる。

ところで、この右にある赤い異径ホース(クーラント用シリコンホースだね)は何に使うかと言うと、これが今回最も工夫した部分。

外径70mmのモータが付いていたベースに外径50mmのモータを取付けるための隙間埋めなのだ。
異径ホースの太い方の外径が約70mm、細い方の内径が50mmだから、太い方をベースに差し込んで、細い方にモータを差し込めばぴったりハマるはず。多少は防音効果もあるだろうし、振動吸収にもなるだろう。

おおっ、予想以上にぴったりハマったぞ(嬉)!

ちなみにシャフトは、モータ本体から出ているだけじゃ長さが全然足りないから、φ6mm×35mmの全ネジ棒で延長してある。ネジが切ってあればファンの取付けもきっとなんとかなるだろう。

手前の白く見える箱はPWM制御のスピードコントローラ。これまで使ってたのは10A品だったけど、今度のモータの電流値はもっと高いだろうと考えて20A品にした。こちらもamazonで1,557円。

モータはベースに固定してあるわけじゃないから、奥まできっちり押し込んでやらないと安定しない、芯ぶれでも起こされたらただでさえ劣化が進んでる老プラスチック製のシロッコファンはおそらくバラバラになっちゃう。
でも奥まできっちり押し込むには、モータの底部から飛び出してる+-二つの電源端子が邪魔になる。
そこでこの邪魔な(無くちゃ困るけど)電源端子は、ベースの底部に元々あるモータ固定用のネジ穴を広げて、そこから顔を出すようにしてみた。モータ本体の回り止めにもなるはずだ。
これでモータ底部はベース内にぴったり鎮座。電源配線はこの穴から覗く端子にハンダ付け。

とはいえシリコンホースだって劣化してくるから、長い目で見たらいずれ何らかのしっかりした固定方法を考えないとダメだろうけどね。

いよいよシロッコファンを取付ける。ここはシャフト延長用の全ネジ棒が活躍。
最初に高さ調整用に平ワッシャ2枚を入れて、その上に回り止めの歯付ワッシャ、そしてファンを差し込んで、さらに上からも歯付ワッシャでサンドイッチ、最後にナット締め。ガッチリ取付いた。

平ワッシャの枚数で調整したおかげで、ベースとファンとのクリアランスは数mmに抑えられた。シロッコファンはここが狭いほど効率がよくなる。

完成したこのパワーアップファンを回してみた。
いやもういきなり音が違う!あまりの風量にまわりの砂埃が舞い上がってる!

さあ、回転数は?
おおっ、ほぼ予測通りの3,428回転!!

最後は車体に装着。新スピードコントローラと結線して最終試運転。
とにかく風量が全然違う!今までなんだか吹いてるんだかどうだか怪しかった足元の吹出口からもしっかり風が出てる。今日は外気が2℃台の寒い日だけど、車室内の温度が上がるのもこれまでより全然早いぞ。

風量調整はロータリスイッチで5段階切換にしてあるんだけど、2〜3段目ぐらいでもう以前の5段目(最強)ぐらいの風量が出てると思えた。ざっくり言って体感二倍だ。

あとはこれで夏がどれぐらい快適になるか。季節が進むのが楽しみだ。

今回のモータは無負荷6,000rpmだけどこの上位に同じ寸法で9,000rpmのモータもあるから、もしこれでも足りなきゃそっちに変えてみる手もあるけど、老シロッコファンがもたない気がしてならない。。。誰か試してみてください(笑)。

※追記警告!!
9,000rpmのモーターにするのは絶対やめましょう!
電線がチンチンに熱くなるわ、車内に煙が立ち込めるわ、ヒューズが飛ぶわ、大変なことになりますです(爆笑)!!