2020/05/01

2ストばりのオイル消費量

クルマ自体は絶好調なんだけど、ここ1年ほどオイルの減りが早い。実に早い。ほんとに早い。最近では100kmも走ると1Lは減る。ガソリン満タン1回分でオイル4L1缶の消費だ。2ストの混合燃料じゃあるまいし、どう考えてもおかしい。
ただ、排気ガスを見る限りオイルが燃えてる様子もないし、家に止めてる間は減らないし、もちろん縁の下にオイルだまりができてるようなこともない。大きな声じゃ言えないけど、こりゃ走行中に撒き散らしてるとしか考えられない。

走行中に限ってオイル漏れが起こる部位・・・カムシャフトオイルシールかクランクシャフトオイルシールぐらいしかない。カムシャフトのシールであれば上の方だからエンジン全体がオイルまみれになりそうだけど、そんな気配はないからおそらくクランクシャフトのシールだ。
クランクシャフトオイルシールはタイミングベルト側とミッション側の2カ所にある。そのうちタイミングベルト側はちょいちょいバラして見てるからまず無罪。となると、、、一番厄介なミッション側のシールが犯人だろう。ああやだよやだよ、ミッション交換でもないのにミッションを下ろさなくちゃ直せないじゃん。

とりあえずオイルシールは仕入れた。
えっ???『TOYOTA』!?
どうやらトヨタ車にも同じオイルシールが使われてるらしい。。。











こんなの時間がある時しかできないよなぁ、、、なんて思ってたところに、コロナウィルス緊急事態宣言で外出禁止の大型連休を迎えた。ピンチはチャンスだ!ここでやらずにいつやる!!

それにしても目的がミッション交換じゃないのにミッションを下ろすっていうのはやる前からホントに気が滅入る。。。もう何度もやってる作業だから、なるべく余計な物は外さずに準備。クーラントもATFもほとんど抜かない。ドライブシャフトもハブ側はバラさずに、シャフトをエイヤっと引っ張ってミッションから引っこ抜く。

いつものように、あらかじめ横に流したCチャンネルでエンジン後端を吊っておいてから、エンジンクレーンとお気に入りの超小型ホイストを組合せてミッション下ろしにかかる。
エンジンクレーン単独で吊ってもいいんだけど、微妙に上下できるホイストを間にかましておくといろいろと便利。

バールで揺すったりこじったりして邪魔物をよけながら、無事着地。しかし、今回はこのミッションの方には用はないから虚しい。

エンジン側。久しぶりにお目にかかるトルコンプレート(三角形の板)とそれが貼り付いてるドライブプレート。ただ、過去はミッション交換が目的だったから、これまでこっち側はあんまりちゃんとは見てない。

ぱっと見た目ではこの奥でオイル漏れしてるようには見えないんだよなぁ。

バカみたいに固く締められている8本のボルトを外して、プレート類をまとめて外す。このボルトはほんとは使い捨て。一度外したら新品に替えないといけないことになっている。もちろん今回は在庫なんてないから再使用するけどね。

ここでようやく今回の目的のクランクシャフトオイルシールとご対面!
やっぱり矢印のあたりから漏れてるよ。赤で囲った周辺もいかにもオイルが飛び散って汚れちゃった感じだ。

ついでだから取り外したドライブプレートのタイミングローターをじっくり観察してみた。

むむ?上死点のちょうど反対側の歯に変形を発見。一部がえぐれてささくれだってる。
まさかと思うけど、あの『突然の不調』でTDC波形の下死点あたりに見られた落込みはこのせいだったりして?いや、こんなわずかな変形であんなに出力波形が変わるとも思えない。。。

とりあえずヤスリで磨いて形を整えて、全体的にもざっとサビ落とし。ま、この作業は気休め程度。

肝心のオイルシールの取り外し。
対角にテキトーなタッピングビスを打ち込んで、釘抜きで引き起こすとオイルシールが外れてくる。


エンジンオイルを塗った新しいオイルシールを、外す前のオイルシールと同じ位置まで木ハンマーで打ち込んでいく。決して一番奥まで打ち込んじゃいけない。

オイルシールが交換できたら逆工程で元に戻していく。
ホントは再利用不可の8本のボルトは、気休めにネジロック剤を塗ってまた頑張ってもらう。それでも心配だから今回は珍しくトルクレンチを使ってちゃんと規定トルクで締め込んだ。

どうせならATFの漏れ対策もしておきたいから、今回はドライブシャフトオイルシールも交換(なぜか手持ちが2セットもあったんだよね)。

今回の作業で余ったのはこれだけ。なかなか優秀だ(笑)。ただ、ワッシャはともかく、1本だけとはいえこんな長いボルトが余ってるのはちょっと心配。いったいどこのだろう???

ついでにしばらく放置状態だったATFの状態も見てみた。磁石が毛むくじゃらになってるのはまあ仕方ないとして、色がオレンジなのが気になる。本来の鮮やかな赤紫色からずい分変わっちまったものだ。
とりあえず抜ける分だけ抜いて、それほど汚れていないストレーナも一応洗浄した上で新しいATFを補充。

そんなことよりぶったまげたのがブレーキパッド!!
全作業が終わってタイヤを付けようとした時に気付いた。
ありゃりゃ、減ってるとかじゃなくて、全く無いよ!

パッドのセンサも抜けかかってて全く役に立ってないし(苦笑)。

連休後半にやることができちまった。

※余ったボルトは翌日出所が判明。エアコンのサクションパイプを固定しているボルトでした。めでたしめでたし。

※で、ここまで苦労してオイル消費は減りませんでしたとさ(苦笑)。謎。。。

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