2020/05/15

<番外>青プジョーのサテライトリモコン

今年初めに205に取付けたAndroid Head Unit、味をしめて実は青プジョー にも付けている。

ただ、せっかく標準装備されているオーディオ操作用のサテライトスイッチ(いわゆるステアリングリモコン)が使えない。こいつはプジョー純正オーディオにしか対応していない。


外して分解してみると8本のリード線が出ていて、黒がコモン、紫と灰がジョグダイヤルのA相とB相、残りの5本はソース切替、1曲送り、1曲戻り、音量+、音量-のスイッチにつながっていた。プジョー純正オーディオはこの並列接点信号を受けて動くらしい。

一方、Android Head Unitの方は、ステアリングリモコン接続用にKey1、Key2という入力を持っている。こいつはリモコンON時の抵抗値によってどのスイッチが押されたかを判断する構造になっていて、プジョー用のサテライトスイッチのようにただ接点が出力されているだけのリモコンはそのまま接続できない。世の中のクルマの大半のステアリングリモコンはこの抵抗値出力方式が標準だから、これに合わせてるのだ。

そこで、サテライトスイッチの方に抵抗を並べて付けて、押したボタンによって抵抗値が変わるように改造してみた。
それぞれのボタンに対応する機能の割り当てはHead Unitの方で自由に設定できるから、とにかく押すスイッチによって線間の抵抗値が変わればいい。500Ωから20kΩの間ぐらいならテキトーでかまわない。

真ん中のジョグダイヤルもホントならDフリップフロップのデジタル回路かなんかで回転方向を読み出してパルス出力すれば使えるんだけど、わざわざ面倒だし、そもそもジョグダイヤルを使うような操作がHead Unit側にないこともあってこいつは使わないことにした。


さあこれでうまくいくだろうとやってみたら、、、

写真左側のラバースイッチの導電ゴムが劣化してるせいか、押し方や押す強さ、押してる時間によって導電ゴムの接触抵抗がフラフラ動き、同じボタンを押してるのにある時は1曲送り、ある時は音量ダウン、のような押すたびに当てずっぽうな動作をするスイッチになってしまった。これじゃリモコンにならない。

そこで思い切ってラバースイッチをやめて、同じ位置にタクトスイッチを組み込んでみた。これなら接触抵抗は限りなく0Ωに近いから、予定通りの抵抗値が送られるはずだ。

それにしてもこういう細かい作業には老眼はつらい。。。

苦労した甲斐あって結果は大成功。Made in Chinaの格安Android Head Unitのオーディオ操作がこのプジョー純正サテライトスイッチからバッチリできるようになった。

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