2007/10/21

セミオートエアコン化

一連のトラブルも解決しすっかり快調な205で走りながら、またろくでもないことを思い付いてしまった(苦笑)。
すっかり秋の気配を感じさせる気候の中でせっかく直ったエアコンをONしているとさすがに冷えすぎて寒い。しかし205のエアコンは温度調整しようとしてもON/OFFと風量調整しかできない完全なマニュアルエアコン。
そこで思い付いたこと、「サーモスタット、付けちゃえ!」
空調技術者としては当然の発想である(^_^;。

で、どこかスマートな取付場所はないかと狭い車内を見渡したところ、目に止まったのがこれ、時計だ。

元々左ハンドルを想定して設計されたと思われる205の内装レイアウト、これがイギリスや日本向けの右ハンドルのモデルではちょうど時計の視線方向にハンドルがあって非常に見にくい。しかも時計はカーステレオにもついているんだし、先日取付けたワンセグ携帯ホルダーに携帯電話をセットしておけば位置的にもこっちの時計の方が遥かに見やすい。それに、変なところに神経質な私としては、いくつもある時計の時間表示が1分でもずれて違っているとこれまた気になってしまう(笑)。
だったら純正の時計なんて外しちゃって、この位置にサーモスタットを付けちゃえばいいじゃないか!

ここでさらに考えた。どうせ付けるならこの時計の中身をそっくりサーモスタットに改造できないものだろうか?そうすれば内装デザイン的にもオリジナルを損なうことはないし、取付けもラクだ。

・・・かくして、時計コンバージョン型エアコン用サーモスタットの設計が始まった。

心臓部である温度制御回路は一から設計するのは面倒だ。そこで今回はYahoo!オークションに出品されているデジタル温度計用にプログラムされた1チップマイコンを利用し(十川さん、大変助かりました!)、これを中心に今回の目的に合うように周辺回路を追加変更。


さらに、これらの回路が時計のケースにうまく納まるようプリント基板のレイアウトを設計。

久々のプリント基板製作だったけど我ながら満足のいく出来だ(^_^)。

プリント基板上に部品を装着し回路自体は完成。単体での動作試験も問題なし。


そしてこれを時計のパネルに組込んだのが左の写真。表示窓も調整ボタンも純正の時計と同じ位置にピッタリ合せてあるので(ボタンが1個増えた他は)見た目も時計とほとんど変わらないサーモスタットが完成!


元どおりコンソールに取付けてエアコン回路と配線を接続。

表示されているのは時刻じゃなくてもちろん室内温度『17.9℃』・・・って、作るのに日数かけ過ぎてもうエアコンなんていらない季節じゃん(笑)。

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