2012/07/29

二十歳の修理

まずは、動かなくなったスピードメーター。3回目だからまあ原因なんてものはだいたいわかってる。さっさとバラして確認。

予想通り、メーターパネルの裏でメーターケーブルがブッツリ切れている。

イギリスから取り寄せておいたメーターケーブルに交換。
ご覧のとおり上の従来品に比べて下の新品はガッチリした作りになっている。対策品ってことかな。

続いてはこれまた動かなくなったタコメーター。
バラしてみればメーターユニットの基板上にある22Ωの抵抗器が真っ黒焦げ。
で、交換してみたものの、それでもやっぱり動作がおかしい。エンジンをかけてもメーター針はピクリともしないくせに、エンジンを切って数秒後にいきなりヒョイと2,000回転ぐらいを指す。

どうもあとから追加した燃費計やらLEDやらの配線から電磁誘導を受けているようだ。それらの配線を外すと普通にタコメーターは動き出した。


そこで、タコメーターユニットに銅箔テープを巻いてシールド処理したところ無事に直った。


クルーズコントローラの不調は、インテークマニホールドとコントローラを結んでいる負圧ゴムチューブが排気管の熱でヘロヘロになって、負圧に負けて潰れてしまうことが原因と判明。こればっかりは走ってる最中しかわからないから原因究明にはずいぶんと苦労。

途中をすべて内径4φのアルミパイプに交換したら、バッチリ直った。


燃費計の不調は、インジェクタ信号の取込みに使っていたエレクトロタップの接触不良というありがちな原因。基本的にはエレクトロタップは長期間の信頼性に欠けるから、これまでもできるだけ使わない方針で改造してきてるけど、ここは最初に試験的に取付けた時に使ってそのままだった。ギボシ端子でしっかりと分岐する方法に改良。


エアコンのガス漏れはやっぱりコンプレッサからのようで、シャフトシール交換だけじゃなくてそっくり分解してオーバーホールしてみることにした。

左の写真は弁機構部。


そしてピストンもご開帳。多気筒斜板式往復動圧縮機。普通のエアコンや冷凍機じゃあんまり見かけないタイプの圧縮機だけど、このシンプルな構造があってこそ世界中の自動車メーカーに長く採用されてきたんだろう。

嫌なことにハウジングには何やら錆のような変色が。長い間にここも水分に侵されているようだ。

とりあえずじっくり時間をかけて整備していこうと思う(・・・直った頃には夏が終わっちゃったりして(苦笑))。





内外気切替ダイヤルの修理は、このクソ暑い中とてもやる気になれないのでエアコンが直ってから取りかかろうと思う。

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