ガソリンが高騰して世の中は低燃費車に注目が集まっている。我が205は8〜12km/L程度だからポンコツの割には意外にも悪くないが、それでも低燃費とは言い難い。そこで、普段から少しは燃費を気にして運転するようにと、最近のクルマの宣伝文句にもなっている『燃費計』とやらを取付けてみようと考えた。
早速ネットで探してみるとこれが高い!多少燃費に気を遣って運転したところで燃費計代分を浮かすには何十年もかかりそうな値段だ。そこまでとても205がもつとは思えない(笑)。となったら自作できないものだろうか。
再びネットを探してみると、「おお、これだ!」と思わず声を上げてしまったほど私の目的にピッタリの燃費計の製作記事を発見!プレッソにお乗りで多数の電子工作を手がけてらっしゃる“
としさん”のサイト。1チップマイコンなどさっぱりわからない時代遅れの電子工作マニアの私にとって、尊敬に値するようなハイテク作品ばかり製作されております(^_^;。
早速回路図を拝借し、それを元にグリグリとプリント基板を設計。わかる人にしかわからないが、実はこの作業がけっこう楽しい(^_^;。
普段愛用している電子回路ソフトは、回路図CADがP板.COMの“
CADLUS Design”、アートワークCADが高戸谷 隆さんのフリーソフト・“
PCBE”。本来ならアートワークもP板.COMの“CADLUS X”を使えば回路図と連携がとれていいんだけど、昔から使ってる“PCBE”の方が使い慣れてて結局ラクだったりする(^_^;。
共にWindows用ソフトだけど、MacBook+
Parallels Desktop環境でもサクサク動くのが嬉しい。
完成。IC以外はほとんどガラクタ箱の中にある部品で間に合ったため、材料費は二千円以下。これならガソリン代で返せる(笑)。あとはクルマに取付けるだけだ。
4個のボタンと燃費状態を三色で表示するLEDが組込まれた操作部は、運転席右のエアコン吹出口下にちょうどピッタリのスペースを発見!プラスチッキィ(そんな英語あるのかf^_^;?)で安っぽい205の内装にはプラスチックのケースが違和感なく合う(笑)。
走行距離を計測するための車速パルスは、先日
ナビを取付けた際に自作したインチキ車速パルス発生器の出力を分岐して使用。あの時、そのままでもいいのに部品を追加してわざわざDC5V出力にしておいた甲斐があったぞ。
ガソリン消費量を計測するためのインジェクション信号はECU(Bosch Motronic 1.3)の16番ピンから分岐。
そして、今回の燃費計を選んだ決め手がこれ。瞬間燃費、平均燃費、走行距離等のデータがコンポジット信号で出力されるので、既存のテレビモニターに表示できるのだ。
先日
ナビを付けた際に一緒に取付けたミラーモニターの空き入力を利用して燃費データを表示させた。うん、なかなかマニアックでいいじゃん(^_^)。
モニターの入力を切替えればこの通り、ナビ画面になる。この入力切替も、先日取付けた
ロータリーコマンダーのスイッチのひとつに学習させてあるので手元操作でOK(^_^)v。
とりあえず初期設定を済ませガソリンを満タンにしたので、これから1〜2週間かけてじっくり調整しながら精度をあげていこうと思う。