2012/03/18

日仏米合作!

以前取付けた米国製クルーズコントローラ。長距離運転がものすごくラクで、今やもう手放せない装備なんだけど、操作スイッチがアメリカンな雑な作りで時々引っかかったりして今ひとつ使いづらい。


試しに、中古のトヨタ純正クルーズコントローラ操作レバーを二束三文で入手してみた。 質感、操作感共にさすがトヨタさん、カチカチと実に心地いい。
分解して構造を調べてみる。
トヨタさんは信号の取出し方こそ違うけど、基本的なスイッチの接点の数は同じだ。であれば電気的には流用できそう。
純正の配線や余計な部品はすべて外して、それぞれの接点から直接リード線を引き出し直した。


ただ、移植するにあたっての問題はレバー先端に付いているオートクルーズON/OFFスイッチ。今、プジョーに付いているオートクルーズユニット本体はそのままではオルタネート式のON/OFFしか受付けない回路になっている。ところがこいつは押した時だけONになるモーメンタリ式のスイッチ。押すたびにON/OFFが切り替わるように途中に保持回路を設けてやらなくちゃなんない。
そしてもうひとつ、トヨタさんのレバーは手前に引くとキャンセルができることになってるけど、既存のオートクルーズユニットはSetとResumeボタンを同時に押すとキャンセルになる仕組みになってる。ここはトヨタさんのレバーの表示通り、手前に引いたらキャンセルできるようぜひともなんとかしたいところ。

うまいことガラクタ箱に転がっている部品だけで作れるようにグリグリと回路を考える。保持回路は手持ちのD型フリップフロップのロジックICを使ってごく基本的なT型フリップフロップ回路を組んでみた。実はICもトランジスタも30年ぐらい前に秋葉原のジャンク街で買ってきたヤツなんだけど(笑)ちゃんと機能するかなぁ。
キャンセル機能は簡単にダイオードOR回路で対応。レバーを引いたらSetとResumeの両方に電圧がかかるようにした。これは特に問題なかろう。

部品をユニバーサル基板上に並べて、できるだけコンパクトに作ってみた。今ひとつ配置のバランスがよくないけど、どうせ見えない場所に押し込んじゃうんだから今回は見た目は問わない(苦笑)。
レバースイッチと繋いで動作試験。うん、30年前の部品は健在だ。設計通り押すたびにリレーのON/OFFが切り替わるぜ。
このあと基板部分を太い熱収縮チューブで包んで保護。さあ、あとはこいつをどうやってクルマに取付けるかだ。
ステアリングコラム周りをバラバラにして取付方法を検討。慣れというのは凄いもんで、今やここまでバラすのに10分もかからない自分が恐い(笑)。
結果としては写真の通り、ワイパーレバーの手前の僅かな空間に取付けてみた。ワイパーレバーの乗っている金属プレートに新たに穴を開け、ネジ山を立てて5mmのネジで固定。実はワイパーレバーに少し干渉しちゃったんだけど、そこはそれ、当たる部分をグラインダで削り落とすという荒ワザで対処。

もちろん、ステアリングコラムのカバーもレバースイッチの位置に合わせてグラインダで切り取った。

レバー操作に支障がないように何度か削り直しを経て、ご覧のとおり完成。オートクルーズON時はメーターパネル内のタコメータ下にある緑のLEDが点灯するようにしてみた。

かくして、フランス製の車に取付けたアメリカ製のクルーズコントローラを日本製のスイッチで操作するというワールドワイドな改造が実現したのであった(笑)。
ちなみに、外したレバースイッチはもちろんレガシィに移植。こっちの方が違和感ない気がする・・・。







※現在はクルーズコントローラ自体をワイヤー式から電動式に交換したため、レバーも交換。

2012/01/09

<番外>レガシィの持病治療

普通に安心して乗れるクルマとして我が家では安全パイの地位に君臨してきたレガシィ・ランカスターも、気付けばもう15年目を迎える。
これぐらいの年式の水平対向エンジン特有の持病がカムカバーからのオイル漏れ。ここ数年見て見ぬ振りして乗ってきたけど、運転席側はついに地べたに水溜まりならぬオイル溜まりができるほどの漏れに発展。これじゃあ今年の車検に通らないよ。

とりあえずカムカバーのボルトを増し締めしてみた。
FJ25型水平対向エンジンの場合、カムカバーは左右それぞれ6本のボルトで締められている。

運転席側側の下部真ん中のボルトを増し締めした時だ。「ぐにゅ!」イヤ〜な手応えを感じた。恐る恐るボルトを抜いてみると、、、

あ〜あ、完全にねじ切っちゃたよ。しかも簡単には手に入りそうもない特殊な段付きボルト。ってことはそもそも増し締めなんかには対応してないんじゃん。


ボルトをどうするかはとりあえず置いといて、こうなったら根本的にカムカバーの漏れを直すことにした。

普通のエンジンであればカムカバーはエンジンの上面にあるから外すのはわけないけど、水平対向エンジンの場合は側面だけに結構面倒。エアフィルタ、エアフローメーターを外し、点火プラグを抜いて、その他もろもろ邪魔になるモノを取っ払う。パワステ配管も邪魔なので一時的に外してメクラ蓋をしておいた。4気筒エンジンでさえ狭くて大変だから6気筒エンジンじゃもしかしたら無理かもしれない。

カバーを外した内部はまあ歳相応といった感じか。焼けや傷はなさそうだからまだまだ大丈夫だろう。

外したカムカバー。スバルではロッカーカバーと呼んでいるらしい。この外周と真ん中の2つのプラグ穴にゴムのガスケットが入っている。本来ならこいつらを新品に交換しちゃえばいいだけなんだけど、そんなもの手元に用意してないから今回はこのガスケットと液状ガスケットの併用で誤魔化そうという計画。

そうそう、問題の折れたボルトの穴がここ。奥にボルトが残っている。ドリルでさらっちまえば何とかなりそうだ。

ところがこの位置、写真は撮れるんだけどタイヤハウスが邪魔してどうやってもドリルが入るスペースなんてない。

そこで、タイヤを外して、ちょうど折れたネジ穴の位置の延長線上のタイヤハウスに思い切って穴を開けた。
ここから長いドリル歯を突っ込んで、エンジンルームの外側から折れ残ったボルトをさらってやる作戦だ。
結果としてはこれが大成功。エンジンブロック側のネジ山はしっかり残したままうまいことボルト屑だけを排除することができた。

さあ、そうなると折れた段付きボルトをどうするかだ。
以前、スピードメーターケーブルをツギハギした時に使った8φのアルミパイプとM6のステンレスボルトを利用して、似たようなボルトを作ってみた。ここからオイル漏れしないように隙間には液状ガスケットを注入。

カムカバーの方はガスケットの両側に液状ガスケットを塗りたくった。いずれは新しいガスケットに交換しなくちゃなんないだろうけど、しばらくはこれでももってくれるだろう。

自作の段付きボルトもカムカバーも結果は上々。無事にオイル漏れは止まりました。

2011/12/25

クリスマス。ブーツを新調

ブーツと言っても履物じゃない。1ヶ月ほど前に破れが発覚したステアリングラックブーツ。世間はクリスマスで浮かれてる中だけど、せっかく交換用ブーツがイギリスから届いたので交換に着手しました。国産車であれば比較的簡単な作業なんだけど、そこはプジョーさん、ばっちり手間取らせてくれましたぜ。

まずは簡単な右(運転席側)から。
ハブキャリアからタイロッドエンドを外すところからスタートだ。固定ナット部分にはあとで面倒なトー調整をしなくてもいいようにペイントでマーキング。
取り外した右側ブーツ。あーあ、バックリ割れてるよ。
ボールジョイントをきれいに掃除してグリスを塗り付け、新しいブーツを挿入する。
ブーツの短径側の穴はご覧のとおりシャフト径に対して半分ぐらいしかないから、シリコンスプレーを吹き付けて滑りをよくしながら強引にグリグリと押し込んでいく。今年最大の寒波が襲来している中での作業、多少なりとも温めてからじゃないとヤバいかとも思ったけど案外丈夫なものでチカラワザでも問題なく装着できた。
大径側(内側)のハメ込みは狭いだけに手が入らずなかなか面倒くさい。細いドライバやピックツールやらを駆使しながらハメ込む。
あとは新ブーツに付属していたインシュロックで締め込んで右側ブーツの交換は無事完了。
問題は左(助手席側)だ。この時代のプジョー・シトロエンのパワステ車はよりによってブーツの外側にロッドが突出していて、これがステアリングラムに連結されている。古いブーツはぶった切って外せばいいんだけど、新しいブーツを差し込むにはこのロッドを乗り越えさせなくちゃなんない。いくら丈夫なブーツでもここまで伸びないだろうし、伸びたとしても押し込んでくうちにきっと破れるだろう。
で、ともかくまずはステアリングラムの連結棒を外すんだけど、出ました18mmのナット。そこらのホームセンターの工具セットにはまず入ってません。しかも狭くてソケットレンチは入らないから、スパナかメガネレンチの18mmが必要。
そこだけでは連結棒の自由が利かなくてまだロッドから抜けないから、さらにステアリングラムの固定ナットも外す。
もうひとつ、ステアリングラム右側の固定ボルト。これもなかなか一般家庭には回す工具がない『トルクスT55』でございます。ああ面倒くさい。
ここまで外してようやく何とかロッドから連結棒が抜ける。
ブーツを差し込みやすくするためにタイロッド自体も外す。こうすればブーツはロッドから差し込んで90度曲げながら押し込んでいける。
ところがこのタイロッド、国産車と違ってボールジョイント部にレンチを掛ける平面がなくてまったくのまん丸。仕方ないので外面に傷が付くのは覚悟でパイプレンチで回す。ロックワッシャが入ってることもあってものすごく固いけど、ここはハンマーも併用しながらとにかく強引に回す。ホントにこれで外れるのか?と不安になるくらい固いけど、それでも頑張る(苦笑)。
ふぅ〜、ちゃんと外れたよ(^_^;。
外れたタイロッドのボールジョイント部分。なかなか凝った作りのロックワッシャが入っていた。
本来は再利用は不可なんだろうけど、こんなモノさすがに手持ちがないからできるだけ爪を起こして再利用。
タイロッドが抜けたあとのステアリングラック。
外周の黒い部分は外側のダストカバーが固着した残り。このあと、細いマイナスドライバでコジって外した。

このあと取り付ける新品のブーツは少しでも柔らかくしておいた方が作業しやすいから、エンジンをかけてエンジンルーム内に放置して温めておく。
人肌以上に温まって柔らかくなったブーツをロッドから挿入し、90度曲げながら奥に押し込んでいく。結構きついけどシリコンスプレーとマイナスドライバを駆使してなんとか乗り切る。
付属のインシュロックで両端を固定して無事装着完了。

このあと、忘れずにロッドと連結棒を連結してステアリングラムを元通り固定。
タイロッドを元通りガッチリと取り付けてボールジョイントをグリスアップしたのち、最後に外側のダストカバーをこれまた強引に押し込んで装着して完成!
すべて元通り戻したところで念のためトーのチェック。
写真は手製のトー測定器。って、Cチャンの両端にL金具を立てただけなんだけど、これが結構使えマス(^_^;。
最初に狂わないようにとタイロッドエンドにマーキングしたつもりだったけど、結局は狂ってました(苦笑)。

2011/12/17

お取り寄せ(円高バンザイ2011年編)

欧州通貨危機の影響を受けてか英ポンドも120円あたりで低迷している。7、8年前は1ポンド=200円ぐらいだったから、その頃ですら国内で調達するより断然安いと思っていたイギリスの部品価格は、今はさらに4割引っていう計算になる。

となれば、やっぱり今年もお取寄せするしかない!
今回は、一部のパーツを特定するために何度かメールのやり取りが必要となった分だけ少し時間がかかったけど、それでも最終決定から10日ほどで無事到着。通関とか考えたらこんなもんだろう。

先日破れが発覚したステアリングラックブーツはもちろん、応急処置で済ませているスピードメーターケーブルホイールシリンダも手に入ったから、年末年始の休みは今年も205の縁の下で過ごすことになるのか(笑)?

2011/11/27

ブレーキ液漏れ修理

先週縁の下に潜って発見したブレーキプロポーショニングバルブからの液漏れ、よく見るとどうもジョイントナット部分じゃなくて厄介なことに本体から滲み出てるようだ。とりあえず外してみることにした。このジョイントナットだけを回そうとすると本体も共回りしちゃうから、本体反対側の首にある六角ナット部にもスパナをかけてダブルスパナで回すことでうまいこと取り外しに成功。
外したブレーキプロポーショニングバルブ。ただ、205の解説書やパーツリストでは『Brake Compensator Valve』となっていることから正確にはプロポーショニングバルブではないのかもしれない。。。
満液状態で出口を指で塞いでおいて入口側から口でプーっと吹いてみたら、この隙間からブレーキ液が滲み出てきた。
この部分はネジ込みになっているみたいだけど、三ヶ所に回り止め加工がされていてそのままじゃ回せない。
思い切って2.5φのドリルでこの回り止めをさらってみた。
分解成功!
あとで調整が必要となるような複雑な構造だったらどうしようかと心配してたけど、中身は予想に反して実にシンプルで、単なる逆止弁のようだ。出てきたのはでっかいボールとそれを抑える円盤、そしてOリングだけだ。
見ればこのOリング表面がザラザラに荒れてる。
さらに本体側の当り面を見ると、こっちも錆でガビガビ・ザラザラ。漏れの原因は間違いなくここだ。

ワイヤブラシとサンドペーパーで当り面をきれいに磨いて、Oリングも新品に交換。再び満液状態にして元通り組み付け直し、念のためエア抜きした上で、何度もブレーキ圧を掛けて試験して漏れがないことを確認して無事修理完了!

2011/11/20

潜ってみればあちこちボロボロだぁ。

最近どうもブレーキ液が減る。最初に疑うべきは1年ほど前に修理したリアのホイールシリンダだけど、今回はまったく漏れている気配はない。ともかくジャッキアップして下回りを覗いてみた。

縁の下に潜り込んでみたところ漏れ箇所はいきなり判明。プロポーショニングバルブのジョイント部分から滴り落ちていた。
とりあえず締め直してみようとしたけど、これが実に厄介。バルブ本体の方はホルダーに嵌め込んであるだけだから、スパナでジョイントナットを回そうとすると一緒に動いちゃって力がぜんぜんかからない。
時間がたっぷりある時にあらためて周辺の部品を外してからチャレンジしようと思う。
潜りながらふと横を見ると、ありゃりゃ、クーラントも滴り落ちてるよ。
ホースバンド部分だ。一度緩めてからほんの少しだけ位置を変えて締め直し。 ここはこれでたぶん大丈夫だろう。
そして振り向こうとした際に目に入ってきたのがこれ。ステアリングラックブーツがバックリ裂けてるじゃん。。。
これまた時間のある時に何とかするしかない。その前に、テキトーな代用ブーツを見繕っておかなくちゃ。