今年は車検。いつものように馴染みのジャガー屋の大将に205を預けたところから、この普通ありえないような物語は始まった。。。
預けて三日後のことだった。得意先との打合せ中に携帯電話が鳴る。大将からだ。きっと車検が無事通ったという連絡だろう。今は出るわけにいかないからあとでかけ直そう。
1分も経たないうちにまた携帯電話が鳴る。また大将だ。
その後も繰り返し着信。いったいどうしたというんだ?
1時間後、打合せから解放されたのでさっそく大将に電話。
俺「車検、なんか問題あったの?」
大将「車検は通ったけどよぉ、何だよこのクルマ!ありえないことが起こったぞ!!」
俺「何、何?」
大将「聞いて驚くな、車検場からの帰り道エンジンが落ちた\;^o^;/」
俺「ええっ〜!?」
大将「路肩の段差を越えようとしたらいきなりドーンって音がして、そのあとバキバキいって動かなくなった。降りて見たら、エンジンルームからエンジンとミッションが地面に落ちてた\;^o^;/」
俺「なんだそりゃ(^o^;!!」
大将「俺が聞きたいよ(笑)。とりあえずレッカーで店まで移動したけど、どうする?直すか?捨てるか(笑)?捨てるなら車検取ったばっかりだから今なら重量税も自賠責も丸々戻ってくるぜ(^_^;」
俺「そんなヤバい状態なのか!?」
大将「まだわからん。俺も恐くてエンジンルーム開けたくない(笑)。とにかく時間ができたら見においで」
後日、店に行く。恐る恐る覗き込む(^o^;。
いつもの光景だけど馴染みの常連さんたちが談笑している。
大将「おお、ウワサの張本人が来た来た(笑)」
うーむ、、、やはり話題の中心は俺の205のようだ(苦笑)。
俺「どうよどうよ?直りそう?」
大将「どうせ『直す』って言うだろうと思ってエンジンとミッションはもう吊り直しといてやったよ。ミッションを吊ってるスタッドボルトのネジ山がダメで、それが振動で抜けて落ちたみたいだ。もう二度と外せないぐらいガッチリ締め込んどいてやったよ」
大将「まあそういうことだな。これだから素人は困る(笑)」
もちろん、事態が事態だけにさすがに吊り直すだけでは済まなかった。ご覧のとおりドライブシャフトのユニバーサルジョイントがバラバラに破壊されてぶら下がってる状態だ。他にも、落ちた際にミッションがラジエータに当たったらしくクーラントもだだ漏れ。
大将「よかったな、エンジンもちゃんとかかってミッションも動いてるから多分その二カ所を直せば大丈夫だ(^_^)」
大将には中古のドライブシャフトを探してもらい、俺は新品のラジエータを手配。よく見れば、エアクリーナからエアフローメータに行くゴムホースも割れちゃってるけど、まあこいつはとりあえず走るには支障ないからあとで直せばよかろう。
そして、トラブル発生から三週間が経った今日、大将からドライブシャフトが届いた知らせを受けてラジエータ持参で店へ。
我が愛しの205はすでにドライブシャフト交換を済ませて駐車場に置かれていた。早速工具を借りてちゃちゃっとラジエータ交換。
「ぐるっとそこらをひと回りしてきなよ」大将の言葉を素直に受けて試運転。ああ、たった三週間のご無沙汰だっていうのに懐かしいこの感触!
大将から第一報を受けたときは正直「もうこれまでか・・・」とマジに泣きそうになったけど、おかげさまで今日は嬉し涙で帰宅できました(^_^)。
俺のせいで一歩間違えば大事故になりかねない事態に直面しながらも「長年この仕事やってるけどこんな経験は初めてだぜ!」と笑い飛ばしてくれた大将には本当に感謝しておりますm(_ _)m。