2009/08/14

フロントショック交換

前輪のショックアブソーバ。前回の交換から早5万kmを経過してまあ普通に乗るにはまだいけそうな気もするけど、せっかくビルシュタインが手に入っちゃったことだしまとまった休みもそんなにないから思い切ってこのお盆休みに交換することに。
前回はえらい苦労したものの写真を撮ることもなくさらっと流してしまったので、今回は大量の写真と共に公開(^_^;。

さっそく準備となるんだけど、途中いろいろあって結局ここに用意した工具だけじゃ済んでません(苦笑)。
しかも、ショック回りには16mmだの18mmなんていうそこらのホームセンターじゃ手に入らない変なサイズのボルトが登場してくれやがるので要注意。

まずはショックを保持している3本のネジのナットを緩める。外しちゃうとショックが落っこちちゃうからここではまだ完全には外さない。

タイロッドエンドを外してハブキャリアをフリーな状態にする。

ショック下部を受けているハブキャリアのボルトを外す。ボルトの頭側は写真のように黄色い線の部分が当たって回り止めの役割をしてるから、反対のナット側を回して緩めてやれば二丁掛けなしでもけっこういいところまでレンチ1本で緩められる。
ボルトが外れたら、裏側のスリットにタガネを当てて締め込みを緩めておく。

しかし205CTIの場合、このままではまだショック下部は抜けてくれない。スタビライザのせいでハブキャリアがあまり下がってくれないから、必要な抜きしろが確保できないのだ。
そこで、狭いながらも頑張ってここでスプリングコンプレッサを掛ける。こうすればダンパに縮みしろができてショック全体を上方に上げることができる。
ところが、スプリングだけは縮んだけど中のダンパはまだ伸びようと頑張ってるから、これも無理やり縮めて持ち上げてやらなくちゃなんない。これがひと苦労。いろいろ調べたところ、やっぱりスペシャルツールがあるらしい。さっき緩めておいたエンジンルーム側の3本ネジの近くに小さな穴が何個かある。ここから専用のワイヤを入れて、ショック全体を引っぱり上げるというのがどうやら正しいやり方のようだ。

もちろんそんな都合のいいワイヤはない。そこそこの張力に耐えられるワイヤ・・・何かないものかと部屋を探して見付けました!ベースの弦(笑)。

早速古くなった4弦をベースから外してきて、左の黄色線のように絡めて引き上げてみた。いいじゃんいいじゃん!ショックがどんどん縮んでいく。
いっぱいまで引き上がったところで弦を縛って固定。

ちなみに、ギタリストの方は誠に残念ですがギターの弦だと長さがちょっと足りません(笑)。

それでもまだ引き抜きしろはちょっと足りない感じだけど、ここまできたらあとはもうチカラワザ。ブレーキディスクを「エイヤっ!」とばかり踏んずけてハブキャリアを無理やり押し下げる。うまく力がかかればショック下部がぐりんっと抜け出してくる(ブレーキホースが引きちぎれないように注意!)。

緩めておいた上部の3本ネジを外してショックを抜き出す。
あとは分解して必要な部品を取り出し。今回はマウントキットも用意してあるから、実質流用したのはバンプラダンパとダストカバーのみ。

組み付けた新ショック。今回はローダウンスプリングも手元にあったのでせっかくだからこれも交換。っていうか、ローダウンには全く興味がないんだけどこっちのスプリングの方が長さが断然短いからスプリングコンプレッサを掛けるのがとってもラクなので採用(笑)!
元々は黒いスプリングだけど、入手した時にサビが浮いてたから磨いた上にたまたまあった赤ペンキを塗ってあります(^_^;。

新ショック組み付け完了!
何しろ走行に重要な部分だから、バラしたボルトやネジを1本たりとも忘れないように繰り返しチェック。

・・・忘れてた。。。ショックの頭のナットの本締め。
9mmというこれまた半端なサイズの六角レンチで回り止めしながら22mmのレンチで締め込む(ちなみに純正のショックはまたまた半端な21mm)。







交換前
交換前→交換後の変化はこんな感じ。ローダウンの弊害として、困ったことに手持ちの油圧ジャッキが入らなくなった(-.-;。










交換後
が、しかし、ショック交換の効果は予想以上!路面からの衝撃は明らかにしなやかになったし、信号待ちで停車中にいつもガタガタ言ってた灰皿の振動がピタっとやんだ。ローダウンしときながらそうなるってことは、やっぱりもう寿命を迎えてたわけねf^_^;。ま、汗と油でドロドロ・ボロボロになった甲斐があったってもんだぜ!

2009/08/05

エアコン・本格的なガス漏れ調査開始

やっぱりどこか漏れている。補充しても補充しても数週間で足りなくなるエアコンのガス。目視できる部分は何度もチェックしてるから、想定されるのは下の三カ所のいずれかだろう。



1.以前裂けて、応急的にレクターアーロンテープで補修してあるコンデンサ〜リキッドタンク間の高圧液ホース
2.コンプレッサの軸シール部分
3.室内のエバポレータと膨張弁
とりあえず簡単に何とかなるのは1だ。2だと交換部品の入手にめちゃくちゃ苦労しそうだし、3だと内装をバラバラにしなくちゃなんない。
そこで、今回はこの高圧液ホースを新品に交換した上で、リークチェック用の蛍光剤を冷媒ライン内に注入してみることにした。

高圧液ラインのホースはおなじみの耐圧ホース屋さんで作ってもらった。ホースの種類と太さ・長さ、両端の口金の種類と向きを指定すればその場で加工してくれる。自信がない人は現物を持っていけばいいだろう。この店がある限りエアコンホースの入手についてはホントに安心していられる(^_^)。
但し口金に付いていたOリングは黒色(R12用と思われる)だったので、これは念のため手持ちの緑色(R134a用)のOリングに交換。

もう何度バラしたかわからないだけに我ながら手慣れたもんだ(笑)。縁の下のラジエタ固定ネジ・左右2本(ちなみに我が205はすでに片方しかない(笑))を外してから、ラジエタとファンをエイヤっ!と広げて、その間にサンドイッチになっているコンデンサの入口側接続ナットを外す。狭いのでラジエタに傷を付けないように注意が必要。

続いて上で外したホースの反対側・コンプレッサの吐出を外す。
と、ここで嫌な光景。何やらオイルがべっとり付いてる。匂いを嗅ぐと、やはりあの生魚臭い冷凍機油=POE油だ。一番目視しやすい部分だけにおそらく最近漏れ始めたんだと思われる・・・っていうか、思いたい(苦笑)。
冷凍サイクルの中で一番圧力がかかる部分だっていうのに、ナットも何だか緩いぞ。

まあとにかく外す。これで高圧ガスホースの取外しは完了。

続いてコンデンサ出口からリキッドタンクに行っている高圧液ホースをリキッドタンク側で外す。この段階ではコンデンサ側はどうやっても手が入らないからね。
あとはコンデンサをズルズルと引きずり出せばさっき手が入らなかったコンデンサ側のナットも外せて左の通り分解完了。
左からコンデンサ本体、今回のガス漏れ容疑者の高圧液ホース、今回作ってもらった交換用高圧液ホース。右端にチラっと見えているのは最初に外した高圧ガスホース。
新しい高圧液ホースはちょっと細いけどこれでも内径は変わらない8φの規格サイズ。おそらく耐圧性能の高いホースなんだろう。長さも少し短いけど、細くなった分取り回しがしやすいのでこれくらいでちょうどぴったり。
この新しいホースを使って元通り組み立て直す。Oリングはもちろんすべて交換。

コンデンサをセットし終えたら高圧ガスホース側を先に組み上げ、最後に高圧液ホースをリキッドタンクに接続するんだけど、ちょっと待った。ここで今回の主役・蛍光剤をこのホース端からポタポタと注入。

ホントは冷凍機油同様に真空引きして吸引注入するのが正しいんだけど、どうせ冷凍サイクルをバラしてるんだからそんな面倒なことはせずにとにかくサイクル内に入れてやる方法をとった。液ラインへの注入だから始動時にコンプレッサがいきなり吸い込んで液圧縮する心配もない。

あとはリキッドタンクに接続して真空引き&冷媒チャージ。湿度が高い中での作業だったから真空引きはたっぷり1時間半かけた。

ドレンもバッチリ!夏、車体下に水たまりができてる205はもう世の中にそう多くはないはずだ(オイル、クーラント類の水たまりを除く(笑))。

あとはしばらく様子をみて、漏れてるようならブラックライトで漏れ探しだ。漏れてなきゃもちろんバンバンザイなんだけど、ブラックライトに反応して怪しく光る漏れ箇所っていうのも見てみたいような・・・(←病気)。