前輪のショックアブソーバ。
前回の交換から早5万kmを経過してまあ普通に乗るにはまだいけそうな気もするけど、せっかく
ビルシュタインが手に入っちゃったことだしまとまった休みもそんなにないから思い切ってこのお盆休みに交換することに。
前回はえらい苦労したものの写真を撮ることもなくさらっと流してしまったので、今回は大量の写真と共に公開(^_^;。
さっそく準備となるんだけど、途中いろいろあって結局ここに用意した工具だけじゃ済んでません(苦笑)。
しかも、ショック回りには16mmだの18mmなんていうそこらのホームセンターじゃ手に入らない変なサイズのボルトが登場してくれやがるので要注意。
まずはショックを保持している3本のネジのナットを緩める。外しちゃうとショックが落っこちちゃうからここではまだ完全には外さない。
タイロッドエンドを外してハブキャリアをフリーな状態にする。
ショック下部を受けているハブキャリアのボルトを外す。ボルトの頭側は写真のように黄色い線の部分が当たって回り止めの役割をしてるから、反対のナット側を回して緩めてやれば二丁掛けなしでもけっこういいところまでレンチ1本で緩められる。
ボルトが外れたら、裏側のスリットにタガネを当てて締め込みを緩めておく。
しかし205CTIの場合、このままではまだショック下部は抜けてくれない。スタビライザのせいでハブキャリアがあまり下がってくれないから、必要な抜きしろが確保できないのだ。
そこで、狭いながらも頑張ってここでスプリングコンプレッサを掛ける。こうすればダンパに縮みしろができてショック全体を上方に上げることができる。
ところが、スプリングだけは縮んだけど中のダンパはまだ伸びようと頑張ってるから、これも無理やり縮めて持ち上げてやらなくちゃなんない。これがひと苦労。いろいろ調べたところ、やっぱりスペシャルツールがあるらしい。さっき緩めておいたエンジンルーム側の3本ネジの近くに小さな穴が何個かある。ここから専用のワイヤを入れて、ショック全体を引っぱり上げるというのがどうやら正しいやり方のようだ。
もちろんそんな都合のいいワイヤはない。そこそこの張力に耐えられるワイヤ・・・何かないものかと部屋を探して見付けました!ベースの弦(笑)。
早速古くなった4弦をベースから外してきて、左の黄色線のように絡めて引き上げてみた。いいじゃんいいじゃん!ショックがどんどん縮んでいく。
いっぱいまで引き上がったところで弦を縛って固定。
ちなみに、ギタリストの方は誠に残念ですがギターの弦だと長さがちょっと足りません(笑)。
それでもまだ引き抜きしろはちょっと足りない感じだけど、ここまできたらあとはもうチカラワザ。ブレーキディスクを「エイヤっ!」とばかり踏んずけてハブキャリアを無理やり押し下げる。うまく力がかかればショック下部がぐりんっと抜け出してくる(ブレーキホースが引きちぎれないように注意!)。
緩めておいた上部の3本ネジを外してショックを抜き出す。
あとは分解して必要な部品を取り出し。今回はマウントキットも用意してあるから、実質流用したのはバンプラダンパとダストカバーのみ。
組み付けた新ショック。今回はローダウンスプリングも手元にあったのでせっかくだからこれも交換。っていうか、ローダウンには全く興味がないんだけどこっちのスプリングの方が長さが断然短いからスプリングコンプレッサを掛けるのがとってもラクなので採用(笑)!
元々は黒いスプリングだけど、入手した時にサビが浮いてたから磨いた上にたまたまあった赤ペンキを塗ってあります(^_^;。
新ショック組み付け完了!
何しろ走行に重要な部分だから、バラしたボルトやネジを1本たりとも忘れないように繰り返しチェック。
・・・忘れてた。。。ショックの頭のナットの本締め。
9mmというこれまた半端なサイズの六角レンチで回り止めしながら22mmのレンチで締め込む(ちなみに純正のショックはまたまた半端な21mm)。
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交換前 |
交換前→交換後の変化はこんな感じ。ローダウンの弊害として、困ったことに手持ちの油圧ジャッキが入らなくなった(-.-;。
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交換後 |
が、しかし、ショック交換の効果は予想以上!路面からの衝撃は明らかにしなやかになったし、信号待ちで停車中にいつもガタガタ言ってた灰皿の振動がピタっとやんだ。ローダウンしときながらそうなるってことは、やっぱりもう寿命を迎えてたわけねf^_^;。ま、汗と油でドロドロ・ボロボロになった甲斐があったってもんだぜ!