2025/09/12

トラブル地獄

レクターアーロンテープで仮補修したパワステホース、やっぱりあっという間にまた漏れてきた。もうこれはホースごと交換するしかなさそうだ。とはいえ205右ハンドルのパワステホースなんてモノはそうそう簡単には手に入りそうもない。
耐圧ホースといえばホームセンターでもよく見かけるトヨロンホース(なぜかフランス国旗の配色)だ。耐圧は1.0MPa。耐熱性はないけど、なるべくエンジンから離れたところを通してやればとりあえずなんとかもつんじゃないだろうか。

こちら、オルタネータを外すとすぐ下にあるパワステポンプ側の配管。

こちら、パワステシリンダに行く縁の下側の配管。
漏れたホースはこの上下2箇所を結んでいる。
この間をトヨロンホースで繋いでやろう。

上下をパイプカッターでぶった切って漏れたホースを取り出す。

ホースジョイントをロー付けして・・・

フランス国旗配色のトヨロンホースで接続!

縁の下もガッチリ!

ところが、、、軽く近所を一周してきただけで、またブシューという音と共にまたもエンジンルームから白煙!

うーん、トヨロンじゃさすがに役不足だったか。。。

油圧ホースならどうだ。見ての通り耐圧300psi(=2.0MPa)のホースだ。
これならどうだ、まいったか!

が、、、10kmぐらい走ってガレージに停めようとハンドルをいっぱいに切ったところで、エンジンルームからこれまで見たこともないような猛烈な白煙!!目の前が何も見えない!2階の屋根まで立ち昇る勢いだよ!!

ホースの中間が完全に裂けてるよ。これまたダメだった。

ネットで調べてみた。
『パワステの高圧側の油圧は小型車で6.0〜7.0MPaです』
ええーーーっ!!
エアコンの高圧配管より高いぞ!エコキュートのCO2冷媒に迫る圧力だ。もっともトヨタ・MIRAIの水素圧に比べりゃ一桁低いけど。。。

作戦変更。
すべてを高圧配管材料に切替えることにした。
ホースは横浜ゴム製レベックスSWP140-6。14.0MPaまでもつ純然たる高圧油圧ホースだ!1300mmの長さで両端にR1/4のおねじ金具をカシメたものを発注。
ジョイントもホースジョイントなんて生やさしい物はやめて、高圧配管用Wフェルール継手。耐圧は泣く子も黙る25.5MPa!ポンプ側が外径10mm用、シリンダ側が外径8mm用。締めてざっくり一万円(泣)!

見ての通り耐圧は14.0MPa。文句あるまい!

縁の下もガッチリ!

外したオルタネータも元に戻して、さあ、試運転だ!
・・・・・あれ?エンジンがかからないよ???






セルは回るが初爆がない
言ってしまえば三週間前に起こったインジェクタリレー不良と同じ症状なんだけど、今回の場合はパワステフルードが噴出した時に何か周囲の部品に悪さでもしたんじゃなかろうか?
エンジンルームをバラして、フルードが噴いた周辺を中心に調べてみる。が、特におかしなところはない。

基本に帰ってスパークプラグを抜いて火花を見る。問題なし。
まさかと思いつつインジェクタリレーも確認。異常なし。
インジェクタに直接12Vをかけるとちゃんとカチカチと作動している音もする。

インジェクタから実際に燃料が噴射されるかを目視で確認してみる。この状態でセルを回せばピュッピュッと燃料が噴射されるはずだ。
あれ?1本も噴射してないよ

燃料ポンプか!?
エンジンキーONの状態で燃料ポンプリレーの接点を短絡してみる。ウィーン。燃料ポンプはちゃんと回ってる。

燃料ポンプリレーをバラしてみる。

なんだこれはーーー!!(タローマンより)

腐ってる。。。まるで古代の遺跡のようだ。。。

たまたま偶然、パワステトラブルと同時に燃料ポンプリレーが死んだのであった。

インジェクタリレーの時と同様に手持ちのリレーに交換すりゃいいんだけど、205の燃料ポンプリレーはどういうわけか普通の5極リレーとは違う接点構成になっている。普通のリレーで言うNC(通常閉)接点の端子もNO(通常開)と内部で接続されていて、NC接点は存在しない。
普通のリレーをそのまま挿してもダメなのだ。

ちょこっと配線を改造して、NC端子を使わずにNO端子にまとめることで普通の5極リレーに交換。
無事エンジン始動!二週間ぶりに買い物に行ける〜!!