それでも普通に走ってた205だったけど、世の中そんなに甘くはなかった。
ついに再び悪夢の日がやってきたのはそれから2週間後だった。
アクセルを吹かすものの速度が上がらない、いわゆる滑りが三回に一度程度の頻度で発生。高速の入口で起きた時はさすがに焦って、二度目のミッション積み替えを決意。

交換するミッションは本来なら前回と同じく205のモノを使うのが常識なんだろうけど、今となっては程度のいいブツが手に入る確率はかなり低そうだ。そこで、同型式のミッション(ZF 4HP14)を搭載している後継車・プジョー306に目を付けた。どうやら細かいところは違うみたいだけどカタチは同じ、とりあえず付かないことはあるまい(^_^;。一か八かの勝負で比較的新しめのブツを探してきて手配。
交換作業は、このところ本業も忙しいから数少ない週末の休みを使って少しずつ進めていくしかないけど、始めちゃったら直るまで当面は車体を動かせないだけに、決して広くない自宅のスペース内で駐車位置を1cm単位で厳選。作業スペースを確保しつつもレガシィの駐車に支障があってもいけない。
フロントをジャッキアップして準備完了。長い戦いの始まりだ(苦笑)。

初日はとりあえずエンジンルーム内の邪魔になりそうなモノの取外し。ATFを抜いたのち、バッテリ、エアダクト、エアフィルタボックス、エアフローメータ、ディストリビュータキャップ、エアコン吸入配管、オイルフィラー、ブリーザ配管類、クーラント配管類・・・どんどん外していく。見る見るうちにあたりは部品の山になった(笑)。あとは直接ミッションにつながってるモノを残すばかりだ。スタータモータ、スピードメータギア、ATFディップスティックチューブ、セレクタケーブル、キックダウンケーブル、インヒビタスイッチ配線、アースケーブル類といったところ。
一番難儀したボルトがこれ。セレクタケーブルを固定している金具の奥側のボルト。ボディ一体のバッテリトレイのせいで上方はもちろん両側面からもアクセスできない。
スパナで少しずつ少しずつ回していくしかなかった。
そうこうしているうちに今回の作業とは関係ないところにもいろいろ問題が発見された(苦笑)。
例えば、以前から滲み出るようにクーラント漏れを起こしていたサーモスタットのカバー。クーラントホースを外したところご覧の通りホース接続部が割れて無くなってる(^o^;。
エンジン下部につながっている油圧?油温?センサのリード線もご覧の通り熱でやられてすっかり被覆が無くなってる(笑)。銅線自体もほとんど切れてて数本でやっとこさつながってる状態。
ここはミッション交換と同時にあちこち徹底的に整備・補修してやる必要がありそうだ。