11月初旬の夜。松屋で牛焼肉定食を食べて駐車場に戻り、さあ帰ろうとエンジンキーをひねる。あれ?うんともすんとも言わない・・・。セルモータがお亡くなりになられたか。
慌てない慌てない。旧車のセルモータってのはだいたい叩くと動くものなのだ。ボンネットを開け、トランクから長いマイナスドライバーとハンマーを出してきて、スロットルボディの隙間からセルモータのマグネットスイッチ部分(セルモータ本体ではない)のボディにマイナスドライバーの先を当てがって、コーンと一発叩く。
運転席に戻ってキーをひねる。キュキュキュキュ、ブォーン!
無事始動。
あれから二ヶ月、日に日に始動しない頻度が高くなってきた。5回に一回ぐらいだろうか。助手席足元にマイナスドライバーとハンマーを常備してあるけど、行く先々でボンネットを開けて叩かなくちゃなんない。
ああ、なんてめんどくさいクルマなんだ。
意を決して年末年始の休みを利用して交換することに。
ただ、205のセルモータ交換ってのはホントにめんどくさい。。。普通の車だとたいてい目立つところにポツンとついてるから、まあ20分もあれば交換できるんだけど、205はインテークマニホールドとスロットルボディをまとめて外す必要があるのだ。
ああ、なんてめんどくさいクルマなんだ。
インテークマニホールドを固定しているエンジン側のスタッドボルトは、
以前加工して短くしてあるからわりとスコンと外せるけど、そのままの場合はラジエータが干渉して簡単に抜けないことがあるので要注意!
ああ、なんてめんどくさいクルマなんだ。
一時間ほどかけてバラすとようやく写真のように本体が見えてくる。
新旧比較。元々の純正のセルモータだともっとクソデカくて重くて大変なんだけど、
以前小型の後継品に交換済みだからそこだけはまだラクだ。
今回も形状だけ同じのサードパーティ品。
交換後。
当たり前だけど新しくなっただけで見た目は特に変わらない。
このあと、外したインテークマニホールドとスロットルボディを元通り組み付けていくんだけど、インテークマニホールドの予備ガスケットが必要になるので注意!
今回の作業で使い尽くしちゃったからまた買っておかないと。って、セルモータの交換のためにインテークマニホールドのガスケットを用意しなくちゃなんないってのも変な話だ。
ああ、なんてめんどくさいクルマなんだ。
実は、この小型タイプのセルモータであればスロットルボディを外すだけでも頑張ればなんとか交換できなくもない。ただ、ここもプジョーさんのいやらしいところで、スロットルボディを単体で外すにはATFレベルゲージのパイプが邪魔になって、こいつを外すにはATFを抜かなきゃなんない。なんでこういう構造にしちゃうんだよぉ!
ああ、なんてめんどくさいクルマなんだ。
そんなめんどくさいクルマなんけど、気付けばもう四半世紀のお付き合いになってしまった。。。