この1、2年ほどで塗装の劣化が一気に進んだ。
一番目立つボンネットが特にひどい状態で、細かいひび割れが一面に広がって白ボケたようになってる。
幸いにも今年の年末年始の休みは一週間以上あるじゃん。これは塗るしかないでしょ!と一念発起してスプレー缶による(さすがにまだエアコンプレッサまでは持ってませ〜ん)ボンネット全塗装を決意!
サンダー片手に白ボケた塗装を剥がしにかかる。本来なら古い塗装は全部剥がすべきなんだろうけど、そこまでやってたらいつまでも終わらないから、ひどい部分だけは思い切って下地が見えるまで削り、それ以外は薄皮一枚だけ剥ぎ取る感じでサンディング。
ひととおり削り終わったところで、無数にある飛び石の傷をラッカーパテでひとつずつ丁寧に潰していく。ここだけはマメで地道な作業。
パテが乾いたら#400ぐらいの耐水サンドペーパーでボンネット全体がすべすべになるまで水研ぎ。結構しんどいけどここで仕上がりが決まるからひたすら頑張る。
納得がいったところでボンネット以外をマスキングして全体にプライマー・サーフェイサーをスプレー。
丸々1日乾燥させて迎えた大晦日。下塗りを#800のペーパーで軽く水研ぎして表面を再びすべすべにしたら、いよいよ塗装だ。
とはいえ、大晦日に自宅でご近所にシンナー臭を撒き散らしながらスプレー缶で塗装するってのはさすがに気が引ける。
そこで、大晦日であれば半径数百mの範囲でまわりに確実に誰もいない秘密の場所に移動(細かくは言えない(苦笑))。
もちろん色はこのブログではおなじみのマツダ・クラシックレッドA3E。本来のスカーレット・レッドより若干明るい感じだけど、経年劣化した205にはちょうどいい色合いだし、なんたって国産車カラーにしとけばあとで補修したい時に簡単に手に入るところがいい。
気温の低いこの時期はスプレー缶も対象物も冷たいままだと粒子が粗くなってうまくいかない。幸い塗装対象のボンネットは移動中のエンジンの熱でほどよく温まってるから、あとはスプレー缶だ。6、7缶ばかりエンジンルームに放り込んで余熱で温める。あくまでも余熱で。なんたって以前熱湯で温めて爆発させたことがある経験者(笑)としては、ここでエンジンを掛けて温めることは絶対お勧めしない。
ほんのり温まった缶から1本ずつ取り出しては塗装していく。薄く何度も重ね塗りを繰り返して、全体的に塗り終えたなと思ったところで最後は新しい缶を使って垂れる寸前まで一気に厚塗り。
塗り終えたらマスキング用のブルーシートを外して、エンジンルーム内にスプレー缶の置き忘れがないことを確かめてからエンジンをかける。表面は日射熱、裏からはエンジンの熱、両面から一気に塗装を乾燥させる作戦だ。
自宅に戻ったらグリルもバラして塗装。プラスチックの場合は研磨後の下地に樹脂用プライマーをスプレーしてからサーフェイサー、塗装となる。
せっかくだからライオンエンブレムも買い置きしておいた新品に交換した。
5日ほどかけて完全に乾燥させてから、表面のザラザラ感を無くすための艶出し研磨にかかる(写真の向こう半分が研磨済み)。ソフト99やホルツのサイトを見ると専用のコンパウンド剤がいろいろあるみたいだけど、俺は安くて扱いやすから平べったい缶入りの普通の半練りコンパウンドを愛用。ボンネットだけピカピカの鏡面仕上げなんかにするつもりなんてそもそもないし。
最後はワックスを掛けて完成。しょせん素人のスプレー缶塗装、新車の輝きとは程遠いけど、上の最初の写真に比べたら全然いいでしょ?
DIYでの塗装は耐久性がないとか品質が悪いとかいいことナシのように言われるけど、どうせ20年選手のポンコツなんだから何もしないよりはいいし、仮に3年経ってダメになったらまた塗ればいいんだって考えれば、これはこれでアリなんだと思う。
あ、新車の人は素直にプロに任せましょうね〜!