2009/07/18

頭の痛い問題を解決

独特の音色のクラクションに次いで「かわいい〜!」と女の子ウケがいいのがこのトランク。一見あんまり実用性がないオマケみたいな装備だけど、これがなかなか見た目より容量があって便利なのだ。

ところが我が205は元々ガススプリングが弱かった上に、先日とうとう内部のガスがプシューっと抜けて完全にバカになってしまった。トランクを開けた途端に冷媒ガス特有の匂いがしたもんだから、最初一瞬はまたエアコンのガス漏れかと疑ったけど、こんなところにエアコンの配管がきてるわけがない(笑)。おそらく封入されてるガスがフロンだったんだろう。
しかし、こうなっては開けてる間ずっとトランクリッドを頭で支えてなくちゃなんない。これがけっこう重くて、たびたびやってると頭のてっぺんが陥没するんじゃないかってくらい痛くなる(苦笑)。

そこで、仕事先で梱包材に使われていた角材がちょうどいい長さだったから頂戴してきてつっかえ棒に使ってるんだけど、こんなモノ常時トランクに積んでて検問にでも遭ったら「トランク開けた時のつっかえ棒です」と言ってもなかなか信用してもらえないかもしれない(笑)。

今回は、頭が陥没したり検問で引っかかったりしないうちにこのバカになったガススプリングを交換することにした。
いつもならここでイギリスに発注・・・となるんだけど、実は以前発注したらなんだか全然サイズが違うモノが送られてきた経験から、今回は国内の市販品から自分で選ぶことにした。
ガススプリングの選定には全長とストローク長、そしてガス反力という要素が必要。全長とストローク長はモノサシで測ればいいけど、問題はガス反力だ。いろいろ調べたところ
F=W×L1/L2
という公式があることがわかった。Fが最低必要なガス反力、Wが重量、L1が支点から重心までの距離、L2が支点からガススプリング軸線までの距離。重量は実際にヘルスメーター(ホントはバネ秤があればよかった)で測ったらだいたい6〜7kgぐらいだった。L1とL2は支点がボディ内部だからはっきりしないけど推測で0.3mと0.1mってところか(かなりイイカゲン)。よって、
7×0.3/0.1=21
となり、これに1割程度の余裕をみて24kgf程度のガス反力があればいいってことにした(苦笑)。
ガススプリングのメーカーといえばポピュラーなのはあのショックアブソーバでおなじみのKYB(我々の世代だと「カヤバ」という方がピンとくる)とかトキコなんだけど、カタログを調べたら標準品にはちょうどいい全長・ストローク長のモノがない。

そこでムキになっていろいろ調べたところ、なんとあの不二ラテックスにほぼ同じサイズで260N(=26.5kgf)というモノを発見!不二ラテックスってああいうモノばかり作ってるんじゃなくて、こういうモノも作ってたのね(^_^;。

早速この不二ラテックス製をお取り寄せ。バカになった純正スプリングを取り外し、念のため比べてみる。若干ロッドの長さが長いけど、この程度ならトランク開閉時のストロークの遊びの範囲内だろう。

強いて言えば、取付部分の厚みが純正品よりちょっと厚いのが気になったけど、純正品はボディ取付状態ではわざわざそこにスペーサ代わりにスプリングワッシャをかましてある。実際に取付けてみたらかえってこの不二ラテックスの方がピッタリの厚みだった。

ガス反力もちょうどいい。跳ね上がっちゃうこともなく、かといって重みで閉じてしまうこともない。中間の位置でも保持してくれる。イイカゲンな計算で選んだとは思えないほど(笑)ピッタリのパワーバランスになっている。
これで今日からは頭で支えることもつっかえ棒を使うことも無用だぜっ!